課題名 |
病害虫及び土壌肥料に関する素材開発研究 5.カキ園に対する効率的施肥法の確立 (1)カキ園に対する窒素施肥法の改善1)施肥時期の違いが生育・収量・品質に及ぼす影響2)施肥量の違いが生育・収量・品質に及ぼす影響 (2)カキ園に対する窒素の動態調査 (3)効率的施肥法と果実品質 |
研究機関名 |
長野県南信農業試験場
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研究分担 |
栽培部
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研究期間 |
継H20 ~24 |
年度 |
2010 |
摘要 |
目的:高品質・安定生産と環境保全型施肥管理技術を確立するため、「市田柿」に対し、窒素施肥の時期や配分が生育・収量・品質及び養分吸収に及ぼす影響を検討する。低樹高を念頭に、県施肥基準を対照として、窒素施肥量を3割減、5割減として樹体生育や、収量性へ及ぼす影響を検討する。環境負荷軽減を考慮した施肥管理技術を組み立てる上で、ほ場における窒素収支(投入量-搬出量)を把握することは重要と考えられる。そこで、「市田柿」成木園における窒素収支を調査する。土壌改良と局所施肥法を用いた効率的施肥法が樹体生育、果実収量・品質および環境へ及ぼす影響を検討する。 成果:「市田柿」成木樹において、年間施肥窒素量を25kg/10aとし、10kg/10aを6月あるいは8月に追肥した。前年に引き続き凍霜害を被ったが、生育、収量、果実品質等追肥時期による差は認められなかった。場内の5年生若木を用いて、平成21年度から処理を開始したが、全樹とも想定以上に樹勢が強まったため、処理を中断し、無施肥で着果負担をかけ樹勢が落ち着くまで延期とした。平成13年度より場内圃場「市田柿」4樹の果実、せん定枝および落葉の窒素量を測定し、窒素収支を計算した。平成22年度の果実による圃場からの窒素持ち出し量は6.5kg/10aで、前年の5倍量と多かった。一方、せん定枝による窒素持ち出し量は2.9kg/10aで前年とほぼ同量で、年次変動は果実に比べ小さかった。現地ほ場において、圧縮空気噴射による土壌改良を行った後、局所施肥による30%ないし50%減肥が、生育、収量、果実品質におよぼす影響を調査した。果実肥大は、50%減肥で劣ったが、原料かきの条紋発生は少なかった。
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カテゴリ |
肥料
害虫
かき
管理技術
施肥
低樹高
土壌改良
土壌管理技術
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