ダイズ子実汚斑病防除による黒大豆収量の安定化

課題名 ダイズ子実汚斑病防除による黒大豆収量の安定化
研究機関名 京都府農林水産技術センター農林センター
研究分担 環境部
研究期間 完H20~22 
年度 2010
摘要 (1)被害実態調査 目的:ダイズ子実汚斑病は、カメムシ類によって媒介され、子実の肥大停止や種皮に茶~黒色の汚斑を生じ収量に影響を与える病害である。わが国では初めて確認された病原菌でありその生態や被害の実態等が明らかになっていない。そこで、本病の被害量調査を行った。 成果:研究所内ほ場において、新丹波黒を無防除で栽培し、カメムシ類により媒介される本病の罹病率を調査した。その結果、新丹波黒のエダマメ期には被害莢率32.4%、出荷量は約290kg/10aとなり、防除区に対して60%の減収であった。子実期においては、罹病粒率16.4%、被害量は16.7kg/10aと推定された。エダマメ期の被害量に比して、減収率が緩和されるのは、エダマメ期の不稔に対する補償により莢数または粒数が増加することに起因すると推察された。 (2)防除試験 目的:本病の防除において媒介虫であるカメムシ類防除が効率的であることが明らかとなったため、慣行防除剤による防除体系とジノテフラン顆粒水溶剤を用いた試験体系について防除効果の比較検討を行った。 成果:エダマメ期では、慣行防除区の防除価(55.6)に比して試験区の防除価(81.5)は優り、高い防除効果を認めた。また、子実期においても、慣行防除区の防除価(44.7)に比して試験区の防除価(80.2)は優り、高い防除効果を認めた。以上より、慣行防除体系に比してジノテフラン顆粒水溶剤+イミノクタジンアルベシル酸塩水和剤の組み合わせ散布のダイズ子実汚斑病に対する有用性が示された。
カテゴリ えだまめ カメムシ 出荷調整 大豆 防除

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