里山林におけるカシノナガキクイムシによるナラ枯損被害の予防技術の確立

課題名 里山林におけるカシノナガキクイムシによるナラ枯損被害の予防技術の確立
研究機関名 兵庫県農林水産技術総合センター
研究分担 資源
研究期間 完(H20~22)
年度 2010
摘要 目的:県下里山林においてナラ類の枯損被害の蔓延を防ぐ技術を確立する。 計画:カシノナガキクイムシ生息実態調査、被害林の植生タイプと植生回復力調査、被害回避技術の開発を実施し県が進める里山林整備指針に資する。 成果: ・ナラ枯れ後3~5年が経過した林分において植生調査を実施し、高木型、小高木型、ネザサ型、イワヒメワラビ型、皆無型の5タイプに区分し、それぞれの林分構造の特徴と今後の植生変化を予測した。 ・後継樹となる高木性樹種の育成には、200m2以上(樹高19mの場合)のギャップサイズが必要であった。しかし、ギャップサイズが確保されても、残存している低木類との競合が観察され、選択的刈り取り等の維持管理の必要性が示唆された。 ・カシナガの穿孔部位特性と穿孔密度が繁殖成功度に与える影響を評価したところ、樹幹上で地上高が低く凹んだ部位ほど一匹以上の成虫が脱出する確率は高かった。 ・被害防除技術として、県下で使用されている「カシナガブロック」(塗布剤)のカシノナガキクイムシ脱出阻止効果を検証したが、対照区を含め脱出成虫頭数が極めて少なかったため、明確な効果を判定するに至らなかった。 
カテゴリ 繁殖性改善 防除 予防技術

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