秋冬期の温暖化に対応したモモ・ブドウの生産安定化技術の開発

課題名 秋冬期の温暖化に対応したモモ・ブドウの生産安定化技術の開発
研究機関名 岡山県農林水産総合センター農業研究所
研究分担 果樹
研究期間 継(H21~H23)
年度 2010
摘要 1.モモの初期生育:秋冬期の温暖化が進行すると、貯蔵養分の蓄積が不十分となり翌年の初期生育に悪影響を及ぼすことが想定される。「清水白桃」について、過去4年間の調査データを用いて検討した結果、8~10月の平均気温が高い年ほど花芽が小さい傾向が認められ、冬期の花芽の大きさは温暖化の影響を反映すると考えられた。 2.施設ブドウ:秋冬期の温暖化によってブドウの自発休眠(以下、休眠)覚醒時期の変動が予想され、休眠覚醒に必要な低温が不足した状態で保温や加温を開始すると発芽不良や加温燃料の増加が懸念されるため、休眠覚醒程度を予測する技術の開発を目指す。20℃下での発芽率が40日以内に50%以上になる場合を自発休眠が覚醒したと定義して、「マスカット、ピオーネ」の休眠覚醒予測モデルを作成した。このモデルが、年次が異なる自然条件下の樹にも適合するかを検証するため、時期別に採取した切り枝を20℃で加温し、採取日の休眠覚醒程度と発芽との関係を検討した結果、休眠覚醒程度(以下、DVI)が1となった日は「マスカット」が12月12日、「ピオーネ」が12月2日であり、両品種ともDVIが1となった日以降に採取した切り枝は20℃下で40日以内に発芽率が50%以上となったことから、このモデルは自然条件下の樹に適合すると考えられた。 3.保温開始適期:加温「マスカット」では保温開始時期が早すぎると発芽が遅れ、保温条件で最も発芽が早いのはDVIがおよそ1.6の時期であり、この時期からの保温が発芽促進に有効と考えられた。「ピオーネ」は「マスカット」ほど保温開始時期による発芽促進効果の差がないものの、DVIがおよそ1.5の時期からの保温が発芽促進に有効な傾向が認められた。
カテゴリ 発芽不良 品種 ぶどう もも

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