課題名 |
畑作タマネギにおける既存有機栽培農法の有効性検証 |
研究機関名 |
佐賀県上場営農センター
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研究分担 |
研究部 畑作・経営研究担当 畜産・果樹研究担当
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研究期間 |
継H20~22 |
年度 |
2010 |
摘要 |
目的:既存有機栽培農法を解析し,技術の普遍性を確認する。成果:(1)JAS有機対応の有機質肥料の種類による収量および球重について有意な差は認められなかった。(2)収量において、貴錦、レクスターが優れ、有機対応防除よりも慣行防除の方が優れていた。また、有機肥料と化学肥料の違いによる収量差はなかった。(3)慣行のナチュラルぼかし施用区に対して,マンモス有機特762施用区でボトリチス属菌による葉枯症(発病程度2「病斑面積5~25%」以上の割合) の発病株割合は少ない傾向を示した。また、べと病の発病株割合は慣行のナチュラルぼかし施用区に比べて,マンモス有機特762施用区で有意に少なかった。(4)3月下旬~4月上旬にべと病防除剤(機対応防除区)が散布されなかったため、中晩生品種では慣行対応防除区に比べて有機対応防除区でボトリチス属菌による葉枯症およびべと病の発病株割合は高く推移した。(6)苦土石灰(50倍)を3月上旬~5月上旬まで7日間隔で7回散布することで,無散布区に比べてアザミウマ類虫数は少なく推移する傾向を示した。(7)抗菌マルチ(銀ゼオライト配合)区と黒マルチ区におけるべと病の発病株割合の差は有意でなく、抗菌マルチの発病抑制効果は判然としなかった。その要因として,試験区外からの感染および試験区間での感染が生じたためと考えられた。
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カテゴリ |
有機栽培
土づくり
肥料
たまねぎ
品種
防除
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