課題名 |
トルコギキョウの周年安定生産技術の開発 |
研究機関名 |
佐賀県農業試験研究センター
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研究分担 |
花 き
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研究期間 |
完H20~22 |
年度 |
2010 |
摘要 |
目的:7~8月及び9~10月出荷作型の降温対策による切り花品質の向上、燃油価格の 高騰に対応した省エネ温度管理法等による1~3月出荷作型について検討し、トルコ ギキョウの周年安定生産技術を確立する。 結果: (1)7~8月出荷作型における作型適応性の高い品種について検討を行い、八重品種では「セミフリルホワイト」ほか7品種を、一重品種では「サラブルー」を選定した。 (2)高温によるロゼット化を回避するため、冷水(底面給水等)を用いた育苗法について検討し、子葉展開時までの底面給水、および上部かん水に移行後、セルトレイ周囲を底面に湛水した冷水で冷却することで、3品種中2品種で種子冷蔵と同等以上のロゼット防止効果がみられた。 (3)1~3月出荷作型に適する苗の形質について検討を行った結果、定植に用いる苗を本葉3 対の大苗とすることで、本葉1 対程度小苗に比べ、栽培期間を短縮することができた。 (4)低温期の省エネ加温法について検討を行った結果、12月から1月にかけて採花する作型では、日中蒸し込みまたは日没後短時間の加温を行ったが、最低11℃加温以下では開花は遅れ、在圃期間が長くなるため変温管理による燃油削減効果は得られなかった。 (5)ジベレリンによる切り花長の伸長効果について検討し、キングオブスノーでは定植後14日後の処理により、下位節間が伸長し、切花長が長くなった。 (6)1~3月出荷における作型適応性の高い品種について検討した結果、八重品種では、「リネーションホワイト」他9品種、一重品種では、「セレスマリン」他2品種を選定した。 (7)低温短日期における電照による開花促進効果について検討した結果、供試した12品種のうち、到花日数が20日以上短くなった品種が4品種、10日以上短くなった品種が5品種であった。 (8)生育期間の地温が低下する春出荷作型での根域加温の効果について検討を行った。厳寒期においても電熱線での加温により約20℃の地温を確保でき、加温位置は地下7cm程度と考えられた。
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カテゴリ |
育苗
温度管理
栽培技術
出荷調整
省エネ・低コスト化
トルコギキョウ
品種
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