主要野菜の栽培に適した有機質肥料活用型養液栽培技術の実用化

課題名 主要野菜の栽培に適した有機質肥料活用型養液栽培技術の実用化
課題番号 2011018096
研究期間 2010-2012
年度 2011
摘要 (1)pH緩衝剤や滅菌など種々の操作を加え、耕水工程でのフザリウム増殖抑制効果への影響を検討する。有機と化学の両方の培養液に根を浸漬した苗を用意し、一方の培養液にフザリウムを接種して、フザリウム病が発生するかを検討することで、栽培期間中のフザリウム病抑止効果が植物体の抵抗性強化によるものか、バイオフィルムによる物理的排除によるものか、あるいはバイオフィルム内微生物の化学的作用によるものかを解明する。(2)様々な固形肥料を微生物により分解し、有機態窒素が硝酸態窒素に変換する効率を調べる。装置底面での有機物の沈殿と厚いバイオフィルム形成を防ぐため、振とう法や撹拌法を試みる。振とう・撹拌の強度の変更や固液分離と組み合せることで効率的な分解法を明らかにする。また底面からバイオフィルムを採取しDGGE解析法により、無機化効率が高い場合や低い場合に特徴的な微生物群の遷移を明らかにする。(3)微生物製剤の使用形態は、保存、運送、使用の観点からも粉末状であることが望ましい。現在までに、一次培養の種菌を凍結乾燥、自然乾燥させた際に、再現性が悪化する知見を得ている。そこで、硝化を促進する因子を探索するとともに微生物の保存の際に利用される分散剤、保護剤(スキムミルク、トレハロース、アドニトール、卵白アルブミン等)を添加し、乾燥ストレスの軽減を図る。(4)ミツバの湛液型水耕栽培を基本システムとし、大和化成(株)が開発している有機質肥料を無機化する種菌等を用いて、栽培槽へ添加した有機質肥料を効率的に無機化する方法を開発する。また、最終年度の実証試験を見据えて、有機質肥料を硝酸イオン等にまで無機化した肥料と有機質肥料等の添加装置等を使用し、ミツバ水耕栽培において一般的な栽培方法である同一栽培槽へ段階的に苗を定植し異なる生育ステージの株を育成する場合でも安定的な有機質肥料の施肥方法を確立する。
カテゴリ 土づくり 肥料 乾燥 栽培技術 水耕栽培 施肥 抵抗性 みつば 養液栽培

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