課題名 |
米の形質富化栽培と湿式粉砕液化によるライスミルク加工食品群の新規創出 |
課題番号 |
2011018108 |
研究期間 |
2010-2012 |
年度 |
2011 |
摘要 |
(1)主食用品種「どんとこい」を用いて、基肥窒素施用量と分げつ期窒素施肥量を変えることにより穂揃期までの稲体窒素栄養条件の異なる水稲を作出し、これに穂揃期窒素追肥を施用することで玄米蛋白富化30%を満たす肥培管理技術を明らかにする。巨大胚系等「北陸胚240号」について、栽植株密度を慣行よりも50%減じた疎植栽培を行い、その適応性を検証する。(2)穂揃期までの施肥条件(基肥と穂肥条件)を変えることで異なる窒素栄養条件の稲体を作出し、それらに対する穂揃期追肥の玄米蛋白富化効果を検討する。これにより、収量と耐倒伏性を低下させない玄米蛋白富化のための施肥法(時期・量)を明らかにする。「北陸193号」の移植栽培で、現行基準の約30%減となる株密度(15株/m2)での生育・収量・玄米蛋白含量を解析し、疎植適応性を明らかにする。(3)ライスミルク適性の検討に必要な試料の生産を行い、参画研究室との連携により適性の検討を行う。施肥条件を元肥は標肥区(N成分で4kg/10a、穂肥はN成分で2kg/10a)、多肥区(N成分で6kg/10a、穂肥はN成分で3kg/10a)での生産力検定試験、いもち病耐病性検定試験等の特性検定試験により、供試品種・系統の品種特性の解明を行う。(4)ライススラリーの栄養バランスを向上させるために添加する副資材として、蛋白質食品(豆類など)、製油製品(コメヌカ、オリーブ、ゴマなど)の選定を行い、新たな栄養・機能性付与のための加工条件(材料、割合、温度、均質化方法など)を明らかにする。ライススラリーの栄養バランス・機能性を効率的かつ効果的に調整・付与することによって、その高付加価値化を図る。またライススラリーの食品利用の課題として、GABAの生成過程で生じる有機酸および生菌数の効果的な制御法を検討する。
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カテゴリ |
いもち病
オリーブ
加工
機能性
高付加価値
ごま
施肥
肥培管理
品種
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