課題名 |
地域資源循環型耕畜連携を支援するための飼料米及び鶏卵生産技術の開発 |
課題番号 |
2011018171 |
研究期間 |
2010-2012 |
年度 |
2011 |
摘要 |
(1)湛水培養法により、主な鶏ふん堆肥の湛水28日後までの窒素無機化特性を調査する。1M塩酸抽出窒素と1M pH5酢酸緩衝液抽出窒素またはリン酸緩衝液抽出液の紫外部吸光度から鶏ふん堆肥中の尿酸態窒素を求め窒素無機化特性との関係を明らかにする。また、鶏ふん堆肥連用2年目ほ場において、府内の主要な2種類の鶏ふん堆肥を基肥施用するとともに硫安を追肥し、有効窒素総施用量は前年度どおりとする施肥設計の下で、飼料米品種の栽培試験を行う。なお、初期生育を向上させるため、鶏ふん堆肥の施用時期を早め、基肥に鶏ふん堆肥の他にスターターとして硫安を施用する等の処理を行う。そして、肥料コストの定量化を行い、肥料コスト・収量・籾蛋白質含量の結果を総合的に検討し、最適な鶏ふん堆肥施用量を明らかにする。(2)省力性と低コストの組み合わせである乳苗の鶏ふん堆肥を用いた栽培試験を実施し、その実用性を確認する。また、22年11月に収穫し越冬条件処理を行ったヒコバエ試験区の再生量とその後の生育及び収量調査の実施、並びに除草体系としてヒコバエ再生前に散布時期を変えた非選択姓除草剤及びヒコバエ再生後の水稲用初中期一発剤の散布を想定し、雑草発生量への影響を調査する。さらに、23年移植24年再生サイクルに向けて新たに移植し、栽培を行う。(3)22年度に貯蔵開始した飼料添加物を添加した未乾燥飼料米について、所定の貯蔵期間経過後に開封し、その品質等を調査する。また、送液ポンプとスクリューコンベア、回転ドラムを組み合わせて、未乾燥飼料米に飼料添加物を均一に添加する装置とその運転方法を検討し、飼料添加物を混合した未乾燥飼料米の長期貯蔵性を調査する。(4)ギ酸を添加処理した未乾燥飼料米を採卵鶏に給与し採食量から嗜好性を検討する。添加量は飼料安全法(飼料及び飼料添加物の成分規格等に関する省令)に基づき、0.5%を上限とする。ギ酸、プロピオン酸での保存処理の有無による未乾燥飼料米の消化性については、飼料成分の分析値を用いた代謝エネルギーの推定値、またはセライト添加酸不溶性灰分を用いたインデックス法による代謝エネルギーの測定によって比較検討する。
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カテゴリ |
肥料
病害虫
乾燥
コスト
雑草
除草
除草剤
施肥
長期保存・貯蔵
低コスト
鶏
品種
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