雌を妊娠させやすい雄牛の評価と新規精液凍結法による繁殖性向上技術の開発とその実証

課題名 雌を妊娠させやすい雄牛の評価と新規精液凍結法による繁殖性向上技術の開発とその実証
課題番号 2011018207
研究期間 2011-2013
年度 2011
摘要 (1)これまでの豚精子での知見から、精子の処理条件が本法開発の鍵を握っていることが判明している。そこで、低pH/界面活性剤を用い、特殊蛍光プローブが牛精子核のDNAに結合するための精子核DNAの至適変性条件を決定する。さらに、アクリジンオレンジやクロモマイシンA3の濃度や反応時間についての至適条件を決定する。これらについて、再現性、精度、検出速度も検討する。(2)まず、牛精子の運動性に直接関与する鞭毛運動能力の指標である運動波形に着目した精液品質評価法を検討する。この評価法の検討に際しては、精子の受精能獲得および超活性化を誘起するための最適な物質を探索し、超活性化を誘起された精子の運動性および鞭毛波形の変化を測定する系を検討する。特に、ポリアクリルアミド(PAA)やメチルセルロース(MC)等の粘性付加物質を用いて、受精時の雌性生殖道を模した高粘性環境を作出し、その環境下での精子活力を検査する系を確立する。次に、牛精子の受精能獲得状態をコレステロール等の脂質および糖鎖を抗体、レクチンあるいは特異的プローブを用いて検出する系を検討し、精子の鞭毛運動に関連する検査法を検討する。これらの系の検討と並行して、受胎率が判明している種雄牛の精子サンプル間で比較検討を行い、2年目以降に予定している受精能と関連性のある総合的な検査法の確立を目指す。(3)従来から用いられている0.5mlストローと直径の細い0.25mlストローを用い、現行凍結法で凍結した精子の融解後の精子運動率、維持率、生存率、アクロソーム正常率について比較する。また、ストローの材質、凍結速度と植氷の必要性の有無など凍結時の至適条件(最適な凍結速度と過冷却時間、凍り始めてから-10℃に達するまでの時間、-10℃~-100℃までの時間等)について検討する。さらに、融解時の温度と時間、外気温と取扱時間が融解直後の精子に与える影響について検討する。
カテゴリ くり 繁殖性改善 評価法

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