課題名 |
有色イネ及び圧砕処理を活用した肉用牛用機能性粗飼料の開発 |
課題番号 |
2011018366 |
研究期間 |
2010-2014 |
年度 |
2011 |
摘要 |
(1)成育中の稲(べこごのみ)についてトコフェロール及びカロテン含量の測定を行った。また、圧砕稲わらあるいは通常の稲わらとして収穫・調整した後のビタミンE含量について比較を行った。飼料稲中のトコフェロール含量に関して、出穂の8月3日以降に増加していた。また、穂部に比べてエサとなる穂以外の部分では少し遅れてトコフェロール含量が増加する事が明らかとなった。カロテン含量については穂、及び穂以外において出穂以降減少する傾向であった。また、飼料調整後のトコフェロール含量に関しては通常稲わらに比べて圧砕稲わらで2倍以上高い結果であった。 (2)日本短角種去勢牛肥育後期に飽食量の圧砕稲わら、あるいは対照区として通常の稲わらを給与し、血漿中の酸化ストレス度および抗酸化力について測定を行った。血液中の酸化ストレス度について、抗酸化力を測定するOXY吸着テストでは飼料による違いは見られなかった。昨年度は圧砕稲わらの短期間給与試験においてOXYテスト項目に変化があり、東日本大震災による停電により凍結血漿が融解してしまったことが原因として考えられた。一方、同様に抗酸化力を測定するBAPテストにおいては圧砕稲わらを給与した区において増加する傾向が見られた。また、酸化ストレスを測定するd-ROMsテストにおいては圧砕稲わらを給与した区において低下する傾向が見られた(BAPおよびd-ROMsは血漿を凍結せず、当日に測定した)。 (3)圧砕稲わらあるいは通常稲わらを給与したウシを出荷し、枝肉成績を調べたところ、枝肉成績および増大量については圧砕稲わら区および通常稲わら区で違いはなかった。
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カテゴリ |
機能性
出荷調整
肉牛
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