パン・中華めんの加工適性に優れるグルテンタンパク質組成の解明とDNAマーカーの開発

課題名 パン・中華めんの加工適性に優れるグルテンタンパク質組成の解明とDNAマーカーの開発
課題番号 2011018487
研究期間 2010-2014
年度 2011
摘要 1)グルテニン・サブユニットの解析輸入小麦銘柄と国内の系統・品種について、グルテニン・サブユニットとグリアジンの構成について解析を行った。その結果、アメリカの薄力銘柄を構成するクラブ小麦品種に新たな低分子量グルテニン・サブユニット遺伝子型(Glu-B3ae)を見出した。この遺伝子型は他の遺伝子型に比べてその発現量が低く、クラブ小麦の弱いグルテン物性と関連があるものと考えられる。2)グリアジンの解析グリアジンの遺伝子型について、Gli-D1遺伝子座に既に明らかになっているニシノカオリ型(野生型、N型)、ミナミノカオリ型(M型)の両型に1つのω-グリアジンが付加されたタイプが見つかった。それらをホクシン型(N+型)、Lillian型(M+型)と分類した。N+型はいくつかの国内品種が持っているが、外国品種では比較的希であり、2009年産輸入銘柄には見られなかった。M+型は1CWの主要な構成品種であるLillianや他の多くの1CW構成品種が持っており、その割合もDNSやHRWより多い傾向であった。この付加的なω-グリアジンは、グルテニンに対するグリアジンの割合を増加させることから、生地の伸展性を高める(強度を弱める)効果があるものと予想できる。3)輸入小麦銘柄とタンパク質含量が異なる「ゆめちから」(9.8?13.5%)について、サイズ排除高速液体クロマトグラフィー法を用いてグルテンポリマーの解析を行った結果、タンパク質含量が12.5%以下ではタンパク質含量が低いほどグルテニン/グリアジン比が高くなる傾向があり(0.41?0.50)、同じタンパク質レベル(11%)では、「ゆめちから」で0.46でHRWの0.40よりも高く、HRWより生地が強いグルテン組成であることが明らかとなった。HRW(2009年産)の構成品種には「ゆめちから」と同様、超強力的組成を持つ品種が8割含まれているが、2割は1CWやDNSと似た強力的組成であることが影響しているものと考えられる。4)判別の困難なGlu-D1遺伝子型であるGlu-D1bとGlu-D1cの塩基配列を決定した。
カテゴリ 加工適性 小麦 DNAマーカー 品種

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