多様なニーズに対応する米品種並びに栽培技術早期確立

課題名 多様なニーズに対応する米品種並びに栽培技術早期確立
研究機関名 地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部上川農業試験場
研究分担 水稲G
研究期間 継H21~25
年度 2011
摘要 目的:特A米産地形成のできる府県の「コシヒカリ」並みの良質極良食味品種を早期に開発することを目的とする。特にアミロース(2%減)およびタンパク質含有率(1%減)を従来品種より低下させた系統を作出する。耐病性、耐冷性選抜にDNAマーカーを活用し、さらに、上記の食味関連形質における有用素材の作出を行う。 
、結果:1)葯培養、A1養成:4組合せ合計で、140,820個の葯を置床、34,812個のカルスを移植、10,022個の緑色体を得た。そのうち6,222個体を温室に移植し、3,153個の稔実個体を得て、稔実性、草姿、玄米品質により1,457個体を最終選抜した。A2養成:A1養成で得られた1,457系統を播種、育苗中にDNAマーカー選抜等を行い、741系統を系統選抜に供試した。現在冬期温室において養成中。
、2)個選材料の分析点数は、アミロース含有率が1,211点、タンパク質含有率が1,211点を予定している。
、3)生産力検定予備試験において、由来品種の「上系06007」よりタンパク質含有率がやや低く玄米品質が劣る系統が1系統、由来品種の「ほしのゆめ」よりアミロースが低下し粒厚が薄く玄米重がかなり劣る系統が1系統あった。平成22年度 R2系統は、タンパク質含有率が由来品種並からやや高い系統が多かったが、低い系統を選抜した。アミロース含有率は由来品種並の系統が多かったが、低い系統を選抜した。平成23年度R3、R4世代の系統選抜は、昨年度低タンパクで選抜した51系統のうち本年度も低タンパクを示したものは6系統、低アミロースで選抜した25系統のうち、本年度も低アミロースであったものは13系統であった。その中で7系統は有望であった。
、4)炊飯米の外観品質(平均輝度、つや面積、つや強度)の3項目を主成分分析で白さ点とつや点に変換した。外観品質は従来の道産米より良好なものが多く、白さ・つや点が「ゆめぴりか」に近いK22を「上育466号」として新配付した。炊飯米の表層テクスチャーは「ななつぼし」より柔らかいものが多かったが、粘りが強いものは少なかった。「上育466号」(K22)の表層テクスチャーは「ななつぼし」より硬いが、粘りはやや強い結果であった。老化度は「ななつぼし」よりも低い系統が全体の4割を占めた。
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カテゴリ 育苗 栽培技術 DNAマーカー 播種 品種 良食味

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