課題名 | きゅうり褐斑病の耐性菌発生に対応した防除対策 |
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研究機関名 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部上川農業試験場 |
研究分担 |
生産環境グループ |
研究期間 | 完H20~23 |
年度 | 2011 |
摘要 | 目的 耐性菌の分布を明らかにし、それに対応した薬剤の選択と耕種的な防除法を組み合わせた本病の総合防除対策の確立する。 、方法 a.褐斑病の発生要因。b.耕種的な防除対策。c.薬剤による防除対策。 、結果 a.主要産地では、チオファネートメチル、アゾキシストロビン、ボスカリドに対する耐性菌が広く分布し、これらは越冬後も耐性を喪失しなかった。プロシミドンおよび通常は負相関交差耐性が認められるチオファネートメチルとジエトフェンカルブ両剤に対する耐性菌は2009年からは検出されていない。 、b.適切な整枝・収穫など樹に負担をかけない栽培管理を行うことは、防除対策となる。 、c.耐病性品種を栽培することにより、褐斑病の初発が遅くなり、その後の発病も少なく推移し、防除回数の削減が期待できる。 、d.褐斑病の病原菌は、罹病残渣や誘引資材などで越冬し次年度の伝染源となるため、栽培終了後、罹病残渣処理および中性次亜塩素酸カルシウムによる資材消毒を行う。ただし、消毒液の再使用で効果が低下した。 、e.マンゼブ水和剤600倍、TPN水和剤F1,000倍、ポリカーバメート水和剤600倍、フルジオキソニル水和剤F1,000倍、ジエトフェンカルブ・プロシミドン水和剤1,500倍の各薬剤は、初発直後から7日間隔で散布した場合に効果が認められた。 、f.マンゼブ水和剤、ジエトフェンカルブ・プロシミドン水和剤を初発11日後から罹病葉を除去せず散布した場合、防除効果は劣ったことから、薬剤散布は初発直後からを基本とし、罹病葉を除去してから散布すると効果が高まる。 |
カテゴリ | きゅうり 栽培技術 耐性菌 耐病性品種 防除 薬剤 |