課題名 | 寒冷地型植物工場技術開発 |
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研究機関名 |
地方独立行政法人青森県産業技術センター農林総合研究所 |
研究分担 |
植物工場プロジェクトチーム |
研究期間 | 完H22~23 |
年度 | 2011 |
摘要 | 目的:施設園芸の高度化を図り、より安定的・計画的に生産量を増大させることが可能な植物工場の実用化に取り組み、農商工が一体となって地域産業を活性化させ、新たな雇用の創出へと結べ付けることを目指して、本県の気象条件である寒冷地に対応した植物工場に関する生産技術の確立と技術者育成に取り組む。 、結果:以下について明らかにした。(1)二重フィルムハウスは一重フィルムハウスに比べ、温風暖房機の灯油の消費量が40~60%であった。(2)太陽光発電のパネルの角度が45°と90°を比較した結果、11~3月は90°のパネルの発電量が上回った。年間総発電量は45°パネルに対して90°パネルは85%程度であった。(3)地中熱ヒートポンプと空気式ヒートポンプの暖房に対するランニングコストを比較した結果、地中熱ヒートポンプが空気式ヒートポンプの85%程度であった。(4)シソの抽だい抑制のために、CCFLを用い光中断を行った結果、赤青及び赤の波長において、25Lux程度の弱光でも効果が確認された。(5)ネットワークカメラを用い、イチゴの果房及び花を解析した結果、果実の大きさを予測できる可能性が見出された。(6)リーフレタス、こまつな、みずなの周年栽培の作型を検討した結果、リーフレタスで10作、こまつな、みずなで14作が可能であった。(7)底面給水型養液栽培システムを用い、イチゴの半立体栽培を行った結果、対照に比べ1.8倍の収量が得られた。(8)四季成りイチゴのクラウン冷却を行った結果、無処理に比べ1.6倍以上の収量が得られた。また、サラダ用ホウレンソウの根部冷却を行った結果、夏季の栽培が可能となった。 |
カテゴリ | いちご コスト こまつな 施設園芸 しそ ヒートポンプ ほうれんそう みずな 養液栽培 リーフレタス |