課題名 | 粉状化した施設土壌におけるコマツナ栽培技術の改善 |
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研究機関名 |
公益財団法人東京都農林水産振興財団東京都農林総合研究センター |
研究分担 |
農林総合研究センター 江戸川分場 |
研究期間 | 完H20~23 |
年度 | 2011 |
摘要 | 粉状化した施設土壌のコマツナ栽培における問題の一つに,収穫時,根に多くの土が付着することがある。そこで,細根の少ない品種の選定を夏秋品種について行う。また,栽培時の耕耘回数を減らして,団粒化破壊を減少することと,収穫作業時にかかる土落とし作業を軽減するために,細根を減らす灌水方法を設定する。周年栽培の夏と秋について行う。 、 (1)粉状化土壌の分類:粉状化の程度を団粒の集合度,含有量などから,「進行」,「やや進行」,「軽微」の3つに区分した。(2)側根発生の少ない品種の選定:春,夏,秋,冬の栽培時期別に有望品種(計12品種)を選定した。(3)やや進行した粉状化土壌での連続不耕起栽培の検討:連続不耕起栽培は,不耕起栽培より引き抜き強度が少なく,主根が切れる割合が低かった。側根発生は多いが,耕起栽培よりも作業性,商品化率の点で有利であった。また,連続不耕起栽培は,土壌の団粒の破壊が進まなかった。(4)粉状化土壌における収穫前灌水が引き抜き強度に及ぼす影響:やや進行した粉状化土壌で収穫前灌水を行うと引き抜き強度や主根が切れる割合が減少し,作業性および商品化率が向上する。しかし,進行した粉状化土壌では,引き抜くことは容易になるが,草姿が委縮し主根が短く販売には不向きである。(5)堆肥による土壌改善の検討:進行した粉状化土壌に堆肥を施用し,土壌団粒の回復を図ったが,2年程度の短期間の堆肥投入では土壌改善は難しい。 |
カテゴリ | こまつな 栽培技術 品種 不耕起栽培 |