課題名 | 超低コスト栽培技術体系の確立と実証 |
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研究機関名 |
富山県農林水産総合技術センター |
研究分担 |
栽培課 企画情報課 |
研究期間 | 完H20~23 |
年度 | 2011 |
摘要 | 現地実証において、エアーアシスト条播機を用いたほ場作業量は1.42ha/hとなり、慣行の湛水土中条播機の0.66ha/hに比べ2倍以上の高効率播種作業を実現できることを確認した。現地実証での3年間の平均収量は568kg/10a、10a当たり労働時間は10.4時間で削減率65%となり、それぞれプロジェクト目標の536kg/10a、40%削減を達成した。 、 改良型アップカットロータリを用いた大麦跡大豆栽培の狭畦栽培では、播種時期は6月中旬まで、栽植本数を20本/m^2とすることが、収量の確保や倒伏等の観点から、適正であることが明らかとなった。また、現地実証の結果、実収は3ヵ年平均253kg/10aで平成15年度対比137%となり、プロジェクト目標の30%増を達成した。一方、大麦では、苗立ち数が同程度の場合、条間を狭くした多条播栽培で増収することが明らかとなった。現地実証の実収は3ヵ年平均で303kg/10aとなり、プロジェクト目標336kg/10aには及ばなかったものの、地域慣行より高くなった。本技術は、県内各地で導入が進んでいるが、H23 年産大豆から全面導入した現地実証経営体では、技術導入により削減した大豆播種作業の労働力の活用のため大麦の作付拡大と新たな野菜生産に取組むなど、経営の複合化や規模拡大効果が表れている。 、 新技術導入による1俵当たり費用は、プロジェクト基準年の平成15年に比較し、水稲:53%減、大麦:13%減、大豆:28%減となり、2年3作体系全体で37%の低減となった。この主な要因は、水稲と大豆の大幅な労働時間の削減と、大豆収量の大幅な増加と考えられた。 |
カテゴリ | 大麦 規模拡大 狭畦栽培 経営管理 栽培技術 新技術導入 大豆 低コスト 播種 |