課題名 |
(11)耐久性と景観性に優れた県産スギウッドフェンスの開発 |
研究機関名 |
富山県農林水産総合技術センター
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研究分担 |
木材研究所
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研究期間 |
新H23~25 |
年度 |
2011 |
摘要 |
目的:スギ材を用いて、耐久性、景観性および構造安全性に優れたウッドフェンスを開発し、公共施設や街路、一般住宅での利用普及を図ることにより、スギ材の需要拡大につなげることを目的としている。成果:今年度は、(1)ウッドフェンス部材の耐久性および景観性を高めるため、スギ材に銅系防腐薬剤を注入した後、蒸煮処理等を行うことによって色調を和らげる処理技術(元の暗緑色から木材色に近い褐色に調色する技術)について検討した。その結果、蒸煮(100℃)処理では、10分後で緑色が薄れ、やや褐色化し、40分後に全体が褐色、2時間後に濃褐色に変化した。また、160℃の加熱処理でも蒸煮処理とほぼ同様の褐変化が生じることを確認した。(2)ウッドフェンス部材の耐候性を高めるため、3種類の防腐薬剤で処理したスギ材にそれぞれ自然系塗料(色は5種類)を塗布し、屋外暴露による耐候性の評価を行った。その結果、暴露6ヶ月時点では、光沢度において処理間の差は認められず、変色および塗装面欠陥においても耐用限界に達しないものが多いなどの知見が得られた。
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カテゴリ |
需要拡大
薬剤
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