課題名 | 4) 豆腐用大豆新品種の選定と栽培技術 、の確立 、(1)豆腐加工に適する大豆品種の高品質 、生産技術の確立 |
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研究機関名 |
石川県農業総合研究センター |
研究分担 |
作物栽培G |
研究期間 | 新H23~25 |
年度 | 2011 |
摘要 | 目的:本県産大豆の約80%を占める「エンレイ」は、大粒比率の低下に伴う粒揃いの悪さが豆腐加工上の問題となっている。これまでに、大粒品種として「シュウレイ」と「里のほほえみ」を有望品種として選定した。ここでは、有望品種の大粒比率及び粒揃が向上する栽培技術として播種適期を検討する。 、成果:1)早播区、晩播区の出芽は順調であったが、標播区は播種日以降に降雨が無いことから、出芽がやや遅れた。また、2回目培土期から開花期までの主茎長の伸長は鈍く、晩播区に比べ主茎長は短くなった。2)エンレイの子実重は、播種日の遅れにつれて減少する傾向にあり、シュウレイの子実重は播種日によらず一定である。里のほほえみの子実重に播種日による傾向は見られなかった。3)大粒比率(7.9mm上の割合)の傾向は品種によって異なり、シュウレイ、里のほほえみは播種日によらず90%以上の大粒比率であるが、エンレイは播種日の遅れにつれて減少する。4)品種によって、粒大の変動係数(ばらつき)は異なり、エンレイは2品種に比べて小さい(粒揃が良い)。5)晩播区の粒長は長く、変動係数は大きい傾向にある。晩播区の粒幅が広い傾向にあるものの、変動係数に傾向は見られない。粒厚は晩播区が薄い傾向にある。6)子実の形は、播種日の遅れにつれて扁平となる(3品種とも、子実の形は「扁球」である)。 、以上のことから、シュウレイ、里のほほえみの大粒比率は播種期によらず90%以上であるが、粒揃確保のために、6月中旬までに播種を終わらせることが望ましいと考えられる。 |
カテゴリ | 加工 高品質生産技術 栽培技術 新品種 大豆 播種 品種 |