課題名 | 果樹の省力栽培技術の確立 1,種なしブドウの超省力栽培技術の開発 |
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研究機関名 |
山梨県果樹試験場 |
研究分担 |
生食ブドウ栽培科 |
研究期間 | 完(H19)~(H23) 完(H21)~(H23) |
年度 | 2011 |
摘要 | (1)「サニールージュ」のジベレリン早期処理による省力化技術の開発 、前年までに、GA早期処理を行い、第2回目は慣行と同様(満開10日後GA25ppm)に処理することで、省力効果と十分な果実品質が得られることを明らかにした。今年度はGA早期処理と1回処理(満開3日後GA25ppm+フルメット10ppm)を組み合わせた体系について検討した。結果、摘粒時間が20%程度削減され、果実品質もより優れることを確認した。 、(2) 「巨峰」のジベレリン早期処理による省力化技術の開発 、「サニールージュ」と同様にGA早期処理と1回処理を組み合わせた体系について、短梢剪定樹と長梢剪定樹で適応性を検討した。両整枝法とも摘粒時間は65~45%と大幅に削減された。長梢剪定樹では慣行同様に果実品質は十分に優れていた。短梢剪定樹でも房型にバラツキが見られたが、商品性を損なう程度ではなかった。 、(3) 「ピオーネ」のジベレリン早期処理による省力化技術の開発 、前年までに、「ピオーネ」における早期処理では支梗が伸び房の形状が悪くなる傾向が認められた。今年度は「サニールージュ」と同様にGA早期処理と1回処理を組み合わせた体系を検討するとともに、早期処理時のGA濃度を下げた体系も併せて検討した。摘粒時間は削減され、房型にバラツキが見られたが商品性は確保された。GA濃度を下げた体系の省力効果や房型の改善効果は明らかにはならなかった。 、以上、GA早期処理と1回処理を組み合わせた体系は、品種により房の形状が悪くなる場合もあるが、摘粒時間の削減効果や管理作業の前進による病害感染機会の減少などの利点も考慮すると、大規模経営など特に省力管理を必要とする場合においては実用性があると思われる。今後は植調剤の適用拡大に向けた試験を継続し、実用化を目指す。 、 |
カテゴリ | 栽培技術 省力化 大規模経営 超省力 品種 ぶどう |