ブドウ及び核果類等の病害虫薬剤防除法の改善 、2,ブドウ晩腐病の効率的防除法の確立

課題名 ブドウ及び核果類等の病害虫薬剤防除法の改善 、2,ブドウ晩腐病の効率的防除法の確立
研究機関名 山梨県果樹試験場
研究分担 病害虫科
研究期間 継(H22)~(H26) 、
年度 2011
摘要 (1)病原菌の分布実態
、県下各地69圃場(巨峰32、ピオーネ13、甲斐路18、ネオマスカット、ロザリオビアンコ、カベルネソービニヨン各1圃場)から発病果房を採取し、得られた244菌株について調査した。調査した晩腐病菌はC.gloeosporioidesが主体であった。C.acutatumは1圃場で確認された。ベノミル耐性 C.gloeosporioidesが確認された圃場率は11.6%で、検出割合は低かった。
、 69圃場240菌株についてストロビルリン系薬剤に対する感受性を調査した。菌糸伸長率21~30%を示したのは4圃場5菌株であった。次年度については生物検定を行い、菌糸伸長率と薬剤の感受性を併せて評価する必要があると考えられた。
、(2)防除体系の改善
、昨年度の調査でベノミル耐性菌が確認された圃場を中心に各種休眠期薬剤の防除効果について検討した。現地試験圃場における発生は無~少発生であった。1圃場ではベンレート水和剤の防除効果は劣ったが、その他の圃場ではベンレート水和剤の防除効果は他剤と同等~やや優り、使用に問題はなかった。パスポートフロアブルの防除効果は他剤と比較し、やや劣る傾向がみられた。
、 生育期防除薬剤の防除効果について室内試験および圃場試験により検討した結果、ジマンダイセン水和剤の防除効果が高かった。花穂を用いた室内試験(接種試験)
、(3)晩腐病に対する早期カサかけによる感染予防
、耕種的防除として、ジベレリン1回処理後から通常サイズのカサ(25cm×25cm)をかけるためのカサかけ補助器具(試作品)について、使用具合を検討した。カサの浮き上がりによる軸のこすれや、品種によっては軸が太くはめにくい等、いくつかの問題点が上げられた。圃場試験では、晩腐病の発生が少なく、早期カサかけ区と慣行区における明確な差は認められなかった。

カテゴリ 害虫 耐性菌 品種 ぶどう 防除 薬剤

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