高知型低コスト木製ガードレールの開発

課題名 高知型低コスト木製ガードレールの開発
研究機関名 高知県立森林技術センター
研究分担 資 源
利用課
研究期間 完H20~22
年度 2011
摘要 目的:平成18年度に国土交通省四国地方整備局が中心となり四国木製防護柵(構造物用B種)が開発された。しかし、この防護柵は、従来の鋼製品と比較して製造コストが高く、高規格のため県内に設置できる箇所が限られている等、実用化に向けてのハードルが高いのが現状である。そこで、県内に木製防護柵を普及していくために、四国木製防護柵を基本とした低コスト木製防護柵(構造物用C種)を開発する。
、成果:(1)高知型木製ガードレールの低コスト化を目標に横梁を鋼材と木材の複合構造として設計を行い、曲げ強度試験により目標荷重値を上回る性能を確認した。(2)横梁連結部の引張強度試験により目標荷重値を上回る性能を確認した。(3)各部材の強度試験結果から試作した高知型木製ガードレールの衝突荷重に対する変形性能を静荷重試験により実施した結果、現行の構造物用C種ガードレールを上回る性能を示し、部品及び製造面での低コスト化と防護柵性能の確保を確認した。(4)「防護柵設置基準」に規定される試験方法に準拠して車両衝突試験を行った結果、車両の逸脱防止性能、乗員の安全性能、車両の誘導性能、構成部材の飛散性能を満たすことを確認した。(5)市街地域、山間地域、海岸地域の3条件で木製防護柵の試験施工を行った。(6)試験施工を行った3地域及びセンター内に施工した木製防護柵の劣化状況を調査した結果、木製横梁は、接線方向への収縮による変形が確認されたが、耐力に影響する重大な腐朽、変形、割れは確認されなかった。保護塗装は、「市街地」「センター内」に設置した試験体で油溶性塗料の退色や剥離が確認された。鋼製横梁では、局所的なメッキ剥離による錆の発生のほか、木製横梁に接触する部位でメッキが剥離して、錆が発生することが確認された。また、木製横梁取付ボルトは、木製横梁の収縮によって緩みが発生するため、施工後の増し締めの必要性が確認された。
カテゴリ コスト 低コスト 防護柵

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