課題名 | 耐冷性といもち病抵抗性を兼ね備えた極良食味及び業務用米品種の開発とその普及 |
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研究機関名 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部上川農業試験場 |
研究分担 |
水稲G |
研究期間 | 新H23~25 |
年度 | 2012 |
摘要 | 目的: 耐冷性、いもち病抵抗性、食味・品質も安定した品種を開発し、今後とも国内の食糧基地として高品質米の安定供給ができる品種開発を目指す。そこで有望系統である「上育463号」及び「上育糯464号」などの有望系統の栽培上及び普及上で重要な形質を調査した。 、成果:1)耐冷性およびいもち病抵抗性の評価は「上育463号」と「上育466号」の耐冷性は強以上の評価であり、「上育糯464号」は極強であった。 、2)理化学分析の結果は「上育463号」と「上育466号」の蛋白質含有率は対照の「ななつぼし」、「ほしのゆめ」より低かった。 、3)葉鞘褐変の調査結果は「上育463号」および「上育糯464号」の発生程度は“微”、「上育466号」の発生程度は“少”と少なく、特に問題はないものと判断した。 、4)食味官能評価の総合評価で「上育463号」は、対照品種の「ななつぼし」より高い評価が得られた(表4)。「上育糯464号」はつきもちの総合評価が対照の「はくちょうもち」に優り、「しろくまもち」と同程度であった。 、5)「上育糯464号」は、もち生地硬化性が対照の「しろくまもち」「はくちょうもち」より高い。また、穂ばらみ期耐冷性と開花期耐冷性が“極強”と強く多収である。以上により北海道もち米の新たな需要拡大と安定生産に寄与できることから優良品種となった。 、 |
カテゴリ | いもち病 需要拡大 抵抗性 品種 品種開発 良食味 |