集約放牧におけるペレニアルライグラス新品種「チニタ」を用いた兼用利用体系の確立

課題名 集約放牧におけるペレニアルライグラス新品種「チニタ」を用いた兼用利用体系の確立
研究機関名 地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部上川農業試験場
研究分担 天北支場
地域技術G
研究期間 継H22~24
年度 2012
摘要 目的 ペレ二アルライグラス(PR)兼用新品種「チニタ」の施肥および放牧管理法を提案し、「チニタ」のサイレージ給与時における産乳効果を実証する。また、それらに基づいた兼用利用体系の経営モデルを提示する。
、方法
、a. 放牧期の窒素施肥法(模擬草地)。供試圃場:平成21年更新PR「チニタ」単播草地(褐色森林土)。施肥時期:早春、1番草採草後、8月中旬。1番草刈取り後の窒素施肥処理:施肥量(0、4、7、10、14kg/10a)、施肥配分(前期重点、均等、後期重点;施肥量は同一7kg/10a)、早春の施肥量は各処理とも7kg/10a。刈取り:1番草採草(6月中旬)、以後放牧期として3-4週間毎に6回、年合計7回、刈取高5cm
、b. 終牧時期の延長が翌年の1番草の収量および草種構成に及ぼす影響。供試放牧地:平成21年更新PR「チニタ」単播草地(1処理区あたり0.25ha)。処理:1)対照区(終牧10月下旬-終牧前休牧日数30日)、2)休牧30日区(11月中旬-30日)、3)休牧40日区(11月中旬-40日)。全処理ともに1番草採草後、1回目の放牧は草丈20cmで入牧し、以後9月まで休牧日数20日とした。供試牛:ホルスタイン種乾乳牛 6頭1群。滞牧日数:1~3日
、c. 現地農家におけるPRサイレージ給与の採食量および乳生産量(放牧期)。調査農家:A、B農家(舎飼期)、C、D農家(放牧期)。サイレージ:1番草ロールベールサイレージ(始~出穂期採草)。
、d.兼用草地へのPR「チニタ」導入による必要草地面積、労働時間の変化。試算項目:必要草地面積、年間労働時間、飼料自給率
、結果
、a. 施肥量:放牧期の合計乾物収量および各番草収量は窒素施肥量が多いほど増加する傾向にあった。硝酸態窒素含量は14kg区の5番草は0.22%DMを超えた。施肥配分:放牧期の合計乾物収量は処理間に差はなかったが、均等区の変動係数が小さかった。施肥法は7kg/10aが適当と判断した。
、b. 対照区および30日区の翌年5月のPR茎数、1番草収量は処理間で差はなかった。30日区の1番草収量は40日区よりも低い傾向にあったが、3年目の1番草収量、茎数に差はなく、30日区の年間放牧回数が多いため最終放牧前の休牧日数は30日が適当と判断した。
、c. PRサイレージのTDN 含量は61.8~67.3%DMであった。泌乳牛のPRサイレージの乾物採食量はイネ科牧草のサイレージとして問題のない採食量であった。
、d.兼用草地へのPR「チニタ]導入により兼用地の草地面積および年間の労働時間が減少すると試算した。
カテゴリ 経営モデル 新品種 施肥 乳牛

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