ほ場中に残留する放射性物質の低減技術の開発

課題名 ほ場中に残留する放射性物質の低減技術の開発
研究機関名 福島県農業総合センター
研究分担 生産環境部環境・作物栄養科
作物園芸部畑作科
花き科
畜産研究所飼料環境科
浜地域研究所
研究期間 継H23~26
年度 2012
摘要 ファイトレメディエーション有望水稲品種‘Pokkali’の特性把握のため、土壌の種類及び窒素施肥量を変えてポット試験を行ったところ、放射性セシウム除去率(地上部の放射性セシウム吸収量/土壌の放射性セシウム量×100)については0.15~0.56%であり‘コシヒカリ’(0.02~0.19%)より高いこと、重要病害であるいもち病に対し強い抵抗性を示すことを明らかにした。ファイトレメディエーションに有用な雑草について検討した結果、優占種では有望な草種は認められなかった。栽培植物や野生植物によるファイトレメディエーションについて検討し、ナタネ、ハクサンハタザオ、ホソアオゲイトウの効果を明らかにした。土壌に各種資材を添加したときの放射性セシウム吸着能等評価の一環として、0.5Mシュウ酸抽出法について検討した。放射性セシウムの吸収能力の高いソルガム類の品種を選定し、更に吸収能力を高める栽培技術を開発するため、土壌表層に放射性セシウムが多く分布する条件下においてソルガム類16品種を不耕起状態で栽培した結果、各品種とも放射性セシウム濃度20~30Bq/kgFW程度となり、品種間に有意な差は認められなかった。カリ施用量を0、5、10 kg/10aとしてソルガムを栽培したところ、カリ施用量の増加に伴いソルガムの放射性セシウム濃度が低下する傾向を認めた。傾斜地における放牧地の除染、更新に際し、無線刈り払い機用に開発したロータリーによる更新技術を検討した結果、急傾斜地においても耕耘作業が可能であること、土壌表層0~5cm中の放射性セシウム量及び空間線量率が低下することを実証した。
カテゴリ 病害虫 いもち病 傾斜地 栽培技術 雑草 水稲 施肥 ソルガム 抵抗性 なたね 品種

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