課題名 | 2 主要野菜の難防除病害虫防除技術の開発 、3)トマト青枯病の制御技術の開発 、(2) 抵抗性台木の長さの検討 、1) 発病抑制効果 |
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研究機関名 |
石川県農林総合研究センター農業試験場 |
研究分担 |
生物資源G |
研究期間 | 継H23~25 |
年度 | 2012 |
摘要 | 目的:トマト青枯病の防除には抵抗性台木の利用が有効であるが、慣行の接ぎ木位置では十分な防除効果が得られない場合がある。一方、接ぎ木位置を第2葉節位以上とすること(高接ぎ木)で、抵抗性の効果を高められることが報告されている。本試験では、現地で青枯病抑制効果を確認する。 、成果:金沢市の現地圃場では、初発は7月26日に高接ぎ木、慣行接ぎ木ともに確認されたが、その後、発病は同一の畝を中心に急激に進展し、8月下旬までに高接ぎ木で34.4%、慣行接ぎ木で50.4%の発病株率であった。高接ぎ木は慣行接ぎ木と比較して発病株率は低かったが、初発以降の発病進展は作業伝染によるものと考えられ、高接ぎ木の効果については再検討が必要である。小松市の現地圃場では、初発は8月17日に高接ぎ木(1葉上)、慣行接ぎ木で、8月30日にナス台で確認された。その後、高接ぎ木では発病が進展したが、慣行接ぎ木では進展が緩慢で、ナス台では青枯病が顕著に抑制されていた。ただし、ナス台では果実が小玉傾向にあった。以上より、高接ぎ木による青枯病抑制は再検討が必要なものの、少なくとも第2葉以上での接ぎ木が必要であると考えられた。 |
カテゴリ | 青枯れ病 台木 高接ぎ 接ぎ木 抵抗性 なす 病害虫防除 防除 |