課題名 | 2 奥能登における休耕地削減のための作物導入技術の確立 、1)農地開発地の休耕地への山菜、果樹の導入技術 、(1) 山菜の省力的早期成園化技術の開発 、3) 交雑による優良系統フキの大量増殖法の検討 |
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研究機関名 |
石川県農林総合研究センター農業試験場 |
研究分担 |
能登特産物 栽培G |
研究期間 | 新H24~25 |
年度 | 2012 |
摘要 | 目的:フキの増殖は優良系統(個体)を増殖する場合は地下茎や根部からの栄養繁殖で行われているが、増殖率が低いため大量増殖には種子繁殖が用いられている。能登山菜プロジェクトでも多数の種苗を配布する必要があるため、H23年度から種子繁殖で栽培農家に苗供給している。しかし、種子繁殖では形質等の不揃いが懸念されている。そこで、優良な形質(赤軸、生育旺盛)を持つ雄株(武連系)と雌株(能登分場自生株)を確保できたので、これらを交配した種子での大量増殖を検討する。本年度は優良系統間の交配の可能性調査(開花期の同調性、結実性等)と得られた種子からの苗の形質を調査する。 、成果:交雑種子は、4月2日~5日にかけて交配し結実し5月2日に播種したが発芽せず優良系統間の交配調査はできなかった。能登山菜プロジェクトの種子は8月31日に播種し発芽は良好であり、9月18日に128穴セルトレーに鉢上げされ、11月21日に能登駐在圃場に定植された。播種では、種子が黒色に変色し保存状態が悪かったものは発芽しなかった。採種後直ぐに冷蔵庫で保管された黄土色の種子は発芽した。以上から、フキの採取は種子が結実充実後直ちに冷蔵庫等に保管することで播種期の幅が広がると考えられる。 |
カテゴリ | 栽培技術 早期成園化 播種 繁殖性改善 ふき |