環境変動に対応したブドウの着色向上技術の開発 、1,着色促進方法の検討 、

課題名 環境変動に対応したブドウの着色向上技術の開発 、1,着色促進方法の検討 、
研究機関名 山梨県果樹試験場
研究分担 生食ブドウ栽培科
研究期間 新(H24)~(H28)
年度 2012
摘要 (1)ジベレリン処理方法の違いが着色及ぼす影響の把握
、 巨峰系品種においてジベレリン処理方法の違いが着色に及ぼす影響を調査した。その結果、「1回処理」で行うと、大幅に着色が向上することが明らかになった。若干、果粒重が小さくなる傾向はあるが、果粉が増え、糖度も高くなる。「第2回目処理をフルメット単用」で処理を行っても、慣行の2回処理と比較して着色が向上する。
、(2)樹幹結縛処理による着色向上方法の検討
、 発芽前に、主幹もしくは亜主枝を結縛することにより着色が向上するか検討した。処理により結縛部は大きくくびれる(2年目)。品種によっては一部着色向上が認められた。処理によって若干、果粒重が小さくなり糖度が高くなる傾向がある。結縛を継続したデータの蓄積が必要である。
、(3)現地優良系統の比較試験
、 現地において、着色が優れるとされる系統について比較試験を行う。本年度は、初結実となったが、果実品質に大きなバラツキが認められた。次年度以降も果実品質、着色性を確認する。
、(4)生育促進による着色期の高温回避技術の検討
、 「ピオーネ」の短梢栽培樹において、トンネル型簡易雨よけ施設を設置し、生育を促進させ着色期の高温回避が可能か検討した。本年度は、検討初年度であり、施設の設置が5月初旬であったため、明確な生育促進効果は確認できなかったが、満開期は2日程度早まった。ビニールを収穫期まで被覆すると、着色不良がみられたが、着色始め期に除去した区では問題はなかった。
、(5)着色向上資材の検討
、 着色向上が期待できるABA含有肥料資材を、土壌施用し、着色が向上するか検討した。前年度までの検討では、ハウスのポット樹で効果は確認しているが、本年度の露地条件下では明確な効果は見られなかった。
、(6)カサおよび袋の種類が着色に及ぼす影響の把握
、 現地および果樹試験場内圃場において、「ピオーネ」でのカサ、袋の種類が着色に及ぼす影響を調査した。いずれの圃場でも乳白カサ、タイベックカサは同等に着色が優れた。透明カサと乳白カサでは、乳白カサのほうがやや優れていた。また、白色袋での管理では、アントシアニン含量が少ない傾向があった。
カテゴリ 肥料 着色促進 品種 ぶどう

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