課題名 | 気象変動に対応したかき・もも高品質果実栽培技術の開発 |
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研究機関名 |
和歌山県果樹試験場かき・もも研究所 |
研究期間 | H23~24年 |
年度 | 2012 |
摘要 | [内容] 、 カキでは、特に‘刀根早生’で多い果皮障害である十字型汚損果について、土壌水分や枝梢管理が障害発生に及ぼす影響について検討する。また、「中谷早生」の少加温ハウス栽培下での生育状況を明らかにする。モモでは、夏季における産地の土壌タイプ別の樹体水分ストレスを解析する。 、[結果の概要] 、 カキでは土壌水分の変化が障害発生におよぼす影響については、十字型汚損果の発生がみられなかった。また、摘果や環状剥皮の時期を遅くすると障害程度が若干軽減された。 、 「中谷早生」のハウス栽培では開花盛期が20日、収穫盛期は7日早くなった。果実重はハウスで200g、露地で162gであり、露地に比べ生育期間が約2週間長くなったことで肥大が進んだ。温度管理を発芽から開花期まで日較差を15℃にすることにより、奇形果率は1割以下に抑えられた。 、 モモの栽培土壌別に果実品質、樹体生育を調査した結果、生育期間中の樹体への水分ストレスの強さは、水転>山土>砂地の順であり、水転では果実糖度が高いが果実重が小さく樹勢が弱い傾向であった。夏期高温期に干ばつが続いたときには、水転、山土は砂地よりもこまめなかん水が必要であり、目安は水転で7~10日、山土で10~14日に20t/10aと推察された。 |
カテゴリ | 温度管理 かき 栽培技術 もも |