家畜排泄物の利活用システムの開発

課題名 家畜排泄物の利活用システムの開発
研究機関名 島根県畜産技術センター
研究分担 酪農・環境グループ
研究期間 新H24~29
年度 2012
摘要 目的
、 家畜ふん尿の堆肥化や汚水処理は労力と経費を要し、経営の大規模化により排水基準超過などの環境問題が発生しやすい。そこで、水分の多い家畜ふん尿の固液分離を行い、固形部分については、超高温耐性菌と県で開発した発酵装置の組み合わせにより、堆肥の生産量に応じてコントロールする技術を確立し、処理施設の省スペース化を図る。あわせて、発生するアンモニアガスは、窒素源として利用する回収技術も確立し温室効果ガスの低減を図る。
、 また、液体部分の汚水は液肥化し、回収した窒素源を加えて窒素・リン酸・カリのバランスがとれた肥料作成技術を確立し、液肥生産利用システムを構築する。
、方法及び結果の概要
、(1)超高温菌の分離・培養
、 超高温菌の分離培養には5種類の高温菌分離寒天培地を用いて試料を塗布し、定温乾燥器内で80℃・24~48時間培養し、発育したものを超高温菌として分離した。結果は481株の菌を分離した。
、(2)超高温菌の添加による堆肥化促進効果の検討
、 乳牛糞を小型堆肥化実験装置を用い、堆肥化条件を水分量65%、通気量毎分0.1L、恒温室(20℃)に設定して実施した。今後、分離菌を添加しその発酵温度の状況を確認し牛ふん発酵に適した菌を選抜する。
、(3)固液分離機および液肥化施設の設置および運転
、 乳牛舎バーンクリーナーに落とし込み用ホッパーと原水槽を設置し、曝気・攪拌後チューブポンプでスリットセーバーに投入し脱水する。脱離液は液肥製造タンクにポンプで移送し曝気する。脱水後の固形分の含水率は79~81%、脱利液の肥料成分は全窒素が1695ppm、リン酸が1157ppm、カリが2350ppmであった。
カテゴリ 肥料 乾燥 くり 経営管理 高温耐性 大規模化 乳牛

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