課題名 | 気象変動に対応した春季のモモの樹勢衰弱・枯死回避技術の確立 |
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研究機関名 |
岡山県農林水産総合センター農業研究所 |
研究分担 |
果樹 |
研究期間 | 継(H24~H28) |
年度 | 2012 |
摘要 | 近年、春先の気温変動が著しく、凍害と思われるモモ若木の衰弱・枯死が顕在化しつつある。多発した場合は果実生産に深刻な影響を与えるため原因の究明及び対策技術の確立を目指す。 、1.若木の早期衰弱、枯死発生に及ぼす環境、栽培条件の解明 、 モモ生産者を対象とした調査の結果、約9割の回答者が衰弱・枯死を経験したと回答した。また、発生しやすい条件として、風当たりの強い園地という回答が最も多かった。また、北部よりも県南部の方が、発生を確認した生産者が多く、県南部で冬季せん定時期が早い傾向が認められ、そのことが樹勢衰弱・枯死の発生を助長している可能性が示唆された。 、2.凍害対策技術の確立 、 2月下旬~4月下旬までに主幹部の稲わら巻きを行い、保温効果、凍害の発生に及ぼす影響について検討した。その結果、稲わら巻きは無処理に比べて主幹部の温度は最低温度が約4℃高く推移し、逆に昼間の温度上昇は抑制された。稲わら巻きは枯死率が低いことから、稲わらによる主幹保護は春季の凍害回避に有効であることが確認された。 、加工が容易な木質系資材は、稲わら巻きとほぼ同等の保温効果が認められ,「ひだ国府紅しだれ」台木の「清水白桃」は、慣行台木に比べて、軟弱徒長が抑えられるとともに、早春における枝の含水率が低く、耐凍性が高いことが示唆された。 |
カテゴリ | 加工 栽培条件 台木 凍害 もも |