課題名 | 有機栽培における持続的な土壌管理技術の確立 |
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研究機関名 |
岡山県農林水産総合センター農業研究所 |
研究分担 |
環境 |
研究期間 | 完(H20~H24) |
年度 | 2012 |
摘要 | 有機栽培では、堆肥等の過剰施用による土壌養分の過剰蓄積や塩基バランスの悪化に起因する生育障害が問題となっている。そこで、有機栽培における適正な土壌管理技術の確立を目的に試験を実施した。 、有機栽培を継続している現地圃場の土壌調査結果から、施設、露地ともに大部分の圃場でpHが高く、リン酸、カルシウムが過剰に蓄積していたため、それらを蓄積させない管理が必要であることが分かった。一方、施設では、堆肥施用の中止や除塩により、土壌中のカリウムが減少する傾向が認められた。使用する資材の成分含有率と窒素肥効を把握し、土壌診断結果に基づいて施用することにより、土壌中に養分が蓄積しにくく、持続的な有機栽培が可能となると考えられた。塩類集積による発芽障害が問題となっている圃場では、点滴灌水を用い、土壌が乾燥しない水管理を行うことで、発芽障害の発生を軽減できた。また、カリウムが不足している圃場では、カリウム含有率を高めた新肥料の利用により、塩基バランスが改善され、カリウム欠乏症状の発生を軽減できた。有機栽培における省力的な水稲の育苗方法として、土壌施肥管理システムを利用して鶏ふんから有効化する窒素量を1.3~1.5g/箱となるように施用することで、市販の化成肥料入り育苗培土に劣らない苗質が得られることが分かった。 |
カテゴリ | 有機栽培 肥料 育苗 乾燥 管理システム 施肥 土壌管理技術 土壌診断 鶏 水管理 |