課題名 | 土壌病害虫診断技術等の開発(気候変動に対応した循環型食料生産等の確立のための技術開発) |
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研究機関名 |
香川県農業試験場 |
研究分担 |
生産環境部門 |
研究期間 | 継H23~H25 |
年度 | 2012 |
摘要 | 目的:ブロッコリー栽培における根こぶ病の防除コストを低減するため、ほ場の状態に見合った防除対策を可能とする土壌診断システムを構築する。 、成果:1)根こぶ病休眠胞子密度の異なる土壌を用いて、3種の土壌処理剤の濃度別発病抑制効果を検討した結果、胞子密度の上昇に伴い発病抑制効果が低下する傾向を認めた。高い胞子密度条件では、剤によっては低濃度で有効性が低下する可能性が認められた。 、2)現地発病ほ場において、薬剤のセルトレイ灌注処理、作条土壌混和処理の発病抑制効果の評価を行った結果、セルトレイ灌注処理でもある程度の防除効果を示したが、土壌耕耘深を5cm程度とした作条土壌混和処理と比較して、その防除効果は安定していなかった。 、3)各種資材の効果試験を行った結果、転炉スラグの施用効果が認められ、pHが高くなることおよび土壌中のカルシウム含量が高くなることが要因と考えられた。 、4)定植時のpHが7を超えると根こぶ病の発病度は低かった。また、交換性カルシウムがカリウムと比較して高いほ場は、根こぶ病の発病度は低かった。さらに、選択的抽出法の鉄の含有率が低いと畑地化が進行しており、発病抑制的になることが示唆された。 |
カテゴリ | 害虫 コスト 栽培技術 診断技術 土壌処理 土壌診断 ブロッコリー 防除 薬剤 |