課題名 | 暖地における青切り出荷用タマネギの高能率調製装置の開発 |
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研究機関名 |
香川県農業試験場 |
研究分担 |
企画・営農部門 |
研究期間 | 完H22~H24 |
年度 | 2012 |
摘要 | 目的:暖地のタマネギ栽培は、近年、青切り出荷の比率が高くなっており、掘り取り後、短期間での根葉切り処理が求められている。そこで、青切り出荷に対応した高能率調製装置の開発と実用化を行い、既存の掘り取り機等を含めた小型機械化体系を普及することで、生産性の向上と栽培面積の拡大を推進する 、成果:1)開発機の作業精度は、葉切り機の切断ミスが2%、傷玉1%、根切り機の切断ミスは2%、傷玉2%となり、いずれも所期の目標を達成した。また、定量供給コンベア、葉切り機、根切り機を一体構成した実用機は、寸法、重量とも軽トラックに搭載可能な大きさであり、処理能力約5,600個/時を確認した。 、2)開発機は、タマネギの平均茎葉重51g/個、処理流量3,735個/時の条件では傷玉率1%、適切り率94%の精度となりほぼ所期の目標に達したが、実用化を図るには茎葉の乾燥がさらに進んだ状態でも精度を維持できるような改善が望まれた。また、掘取、調製、ほ場外搬出にかかる作業能率は、開発機を定置利用または移動利用するいずれにの場合においても慣行体系に対し2倍以上に向上した。 、3)開発機を含めた機械収穫体系(開発機価格100万円、作付規模1.2haと仮定)のコスト面の導入効果は十分とは言えず、さらなる能率向上が必要であることが明らかになった。また、現地調査の結果から、早生種の青切りに特化した出荷地域では個人利用の希望が高く、佐賀県や淡路島等の主産地では共選施設等での利用の要望が高かった。 |
カテゴリ | 乾燥 機械化体系 コスト 出荷調整 たまねぎ |