課題名 | (ウ)水産資源の合理的利用技術の開発 |
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課題番号 | 2012020499 |
研究機関名 |
水産総合研究センター |
研究分担 |
南浩史 山下秀幸 小倉未基 越智洋介 上野康弘 藤原邦浩 星野浩一 堀川博史 佐々木安之 平野満隆 貞安一廣 勝又信博 門田立 松永浩昌 木下貴裕 酒井猛 ?橋義文 高橋晃介 (開発調査センター 岡谷喜良 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2012 |
摘要 | 代表的な漁業混獲海鳥について、クロアシアホウドリは拾い食い食性が強いのに対しコアホウドリは拾い食い以外に自力で潜水して餌を獲る習性があり、混獲発生メカニズムとして摂餌生態が重要であることを明らかにした。餌の競合が考えられる高次捕食者の食性情報を収集し、生態系における栄養段階や食物連鎖構造を把握するため、海域による食物連鎖と安定同位体比の関係を検討した。各地域漁業管理機関から求められている混獲データの収集・整理、混獲実態の把握、ホットスポットの特定や混獲削減・影響査定に必要な調査とデータ解析を実施した。混獲回避技術を我が国のまぐろはえ縄漁船に適合させるための高度化、実用化試験を行った。 アカアマダイの生物特性と釣針の選択性を考慮し、はえ縄で使用する釣針の大きさ別の加入当たり漁獲量と漁獲金額(Yield per recruit,YPR解析)、及び加入当たり産卵量(Spawning per recruit,SPR解析)を求め、これらによって、漁獲金額を最大にする釣針の大きさを決定するとともに、そのときの資源に与える影響も検討し、適正な釣針の大きさを提案した。 既存の混獲回避漁具を改良した結果、いずれの漁具でも、ズワイガニの7割以上を海中で脱出させ、アカガレイの7割以上を保持することが可能となり平成23年度と異なる海域での応用可能性が検証された。小型底びき網漁業については、平成23年度に作製した新潟県筒石漁港版の二段式分離網を改良したことによりトヤマエビはほぼ100%漁獲でき、カレイ類のサイズ選択性が向上した。 公海域のサンマ資源については、海面高度と好漁場にある程度の対応が見られた。効率的集魚技術に関して、水中灯利用により灯下に魚群を誘導して保持する効果を確認した。また、操業船での氷の補給手法の検討、輸出向けを想定した凍結製品の運搬船での試験生産を行った。 |
カテゴリ | 管理技術 輸出 |