課題名 | (エ)さけます資源の維持と合理的な利用技術の開発 |
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課題番号 | 2012020504 |
研究機関名 |
水産総合研究センター |
研究分担 |
伴真俊 斎藤寿彦 大熊一正 玉手剛 藤瀬雅秀 小倉康弘 森田健太郎 清水智仁 飯田真也 戸叶恒 北口裕一 佐々木系 大貫努 羽賀正人 伊藤洋満 矢野豊 浦和茂彦 渡邉久爾 佐藤俊平 八重樫博文 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2012 |
摘要 | サケ、サクラマス、カラフトマス等について、個体群を維持するためのふ化放流を実施するとともに、民間ふ化場への技術普及、河川、地域個体群の資源状態や生息環境、遺伝的多様性等の把握のための調査を実施し、 サケ種苗の安定生産のため、卵膜軟化症対策として閉鎖循環式の種苗生産システムの試作を行った。 健苗性評価手法検討の一環として、異なる塩分濃度による海水適応能実験等を実施するとともに、種苗の栄養状態の指標としてトリグリセリド(中性脂肪)を候補としてあげた。 地域特性に合った放流技術を開発するため、モデル河川における耳石標識魚の回収とデータ解析を行い、石狩湾等で耳石標識親魚を確認した。 サケ資源変動について要因解析に取り組み、来遊資源変動と海洋環境との関係を解析し、資源動態モデルを改良するとともに、スケトウダラの沿岸来遊を変動要因の候補として抽出したほか、年齢別成熟率についての沖合データを利用して資源評価手法の改良を検討した。 沿岸漁獲サケ親魚の鱗と遺伝形質に基づく起源推定手法の改善を検討した。 サケ及びカラフトマスの自然再生産実態の把握と定量化に向け、モデル河川での遡上親魚数を推定した。サケ回帰親魚に占める野生魚(自然産卵魚)の割合は、北海道全体で3割近くに及ぶと試算され、今後、自然再生産も考慮したサケ資源管理方策の検討が必要であることが示唆された。 さけます類の放流魚と野生魚の生態的・遺伝的比較評価指標の作成のため、組織標本と繁殖形質データの収集・分析を行い、河川によってはデータの年変動が存在することを明らかにした。 サクラマス野生集団の保全と自然再生産促進に向け、遊漁実態の把握、野生魚比率の推定等を行い、天然再生産が良好な河川ではふ化放流効果は限定的であるという示唆を得た。 |
カテゴリ | 繁殖性改善 |