(エ)持続的な養殖業の発展のための効率的生産技術の開発

課題名 (エ)持続的な養殖業の発展のための効率的生産技術の開発
課題番号 2012020510
研究機関名 水産総合研究センター
研究分担 照屋和久
日向野純也
小林真人
石田典子
山本義久
山本剛史
村下幸司
高木儀昌
杉田毅
淡路雅彦
玉置泰司
宇治督
榮健次
團重樹
徳田雅治
伊藤進一
手塚信弘
関谷幸生
森田哲男
藤岡義三
協力分担関係 新しい二枚貝養殖産業を立ち上げる会
研究期間 2011-2015
年度 2012
摘要 高品質な飼餌料の開発のため、大豆タンパク質がニジマスの生理状態に及ぼす影響を検討し、タンパク質とサポニンが結合することにより胆汁生理異常を引き起こすことを明らかにした。
低魚粉飼料で飼育・選抜・親魚養成したアマゴのF1稚魚を同飼料で飼育したところ、初期の飼育成績が改善するとともに、ヘモグロビン含量等生理状態の一部が改善した。タウリンを強化した魚粉低減飼料にリジン、メチオニン、ヒスチジンを加えることにより、ブリ幼魚の増重率は魚粉飼料と同等になった。また、魚粉含有率をゼロにしたEP飼料を試作して養殖に適用できるか評価したところ、摂餌性・飼育魚の肉質については特に問題がないことを確認した。
新養殖対象種の養殖適性の評価としてスジアラの市場価格、需要等を調査し、コスト解析。スジアラの生産システムを検討し、適正な飼育密度、給餌法、輸送法等を明らかにした。
人工種苗の形態異常等の発生状況と要因の把握を行い、スジアラ種苗生産時に発生する形態異常の約60%が脊椎に障害があり、その原因は日齢6~8日の間に鰾が正常に開かないことであることを明らかにした。
キジハタの閉鎖循環式飼育において飼育試験並びにシステムの改良を行い、循環経路の改良により1日あたり24回転の循環が可能になりその結果、摂餌率が改善し、日間増重率が約30%向上した。
養殖場における環境管理実態の聞き取りを行い、魚類と二枚貝あるいは海藻との複合養殖が試みられていることを把握した。アサリの垂下養殖を行うことによる魚類養殖場の環境改善効果は、クロロフィルa濃度が2.7μg/L以上の場合に期待できることを明らかにした。また、その際にアサリは高成長・高生残を示すことを実証した。また、陸奥湾における夏季の海水温の変動を予測する技術開発に取り組み、平成24年夏季の異常高水温期の養殖ホタテガイのへい死率を、大きな被害が出た平成22年時の半分以下に抑えることに成功した。
養殖対象種並びに飼餌料需給の実態調査・データ収集を行い、ブリ及びマダイ養殖業の損益分岐点とそれを達成する生産量を推定した。また、魚粉価格上昇の養殖魚価格への影響を推定した。
経済性評価に必要な養殖経営等に関するデータ収集を行い、海面施設、陸上専用施設、陸上ヒラメ用施設の転用によるトラフグ養殖の生産効率の違いを比較した。1当たりのトラフグの養殖尾数は、トラフグ用陸上施設では32尾であり、ヒラメ用陸上施設でのトラフグ養殖の場合の2倍、海面養殖施設での収容尾数の5倍程度の高密度で飼育されていたにもかかわらず、トラフグ用陸上施設での成長速度が一番速かった。
カテゴリ 環境対策 経営管理 効率的生産技術 コスト 大豆 輸送

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