分子生物学的手法による新形質花きの創出

課題名 分子生物学的手法による新形質花きの創出
課題番号 2012020371
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 間竜太郎
協力分担関係 サントリービジネスエキスパート
精興園
奈良先端大
かずさDNA研究所
生物研
研究期間 2011-2015
年度 2012
摘要 青色や黄色の花色等新形質を有する花きの開発に関しては、a)ポリアシル化及びコピグメンテーションにより青色発現させるための遺伝子導入ベクター、金属錯体形成に適した構造のフラボン配糖体を産生させるための遺伝子導入ベクター、金属錯体形成による青色発現を図るための遺伝子導入ベクターをそれぞれ作製した。b)22種類のコンストラクトを用いて遺伝子導入し、キク形質転換体780個体を作出した。平成23年度までに得られたデルフィニジン型アントシアニンの含有率がほぼ100%の青紫色形質転換体よりも、さらに青い花色を示すキク形質転換体を複数得た。c)遺伝子組換えキクの実用化に必要な不稔化技術の開発に向けて、トレニアの花弁が萼化し雄ずいが欠失する現象がTfUFO遺伝子の1塩基置換により生じたことを明らかにして、その変異により、花器官形成ABCモデルのB遺伝子の発現が消失又は低下することを見出した。d)トルコギキョウ花弁のカロテノイド蓄積量は、カロテノイドの生合成量と分解量のバランスによって決定されていることを示唆した。カーネーションでは、フィトエン合成酵素PSY及びε環合成酵素LCYEの発現の低いことが花弁にカロテノイドを蓄積しない原因であることを明らかにし、ペチュニアでは、ゼアキサンチンエポキシ化酵素(ZEP)の発現の低いことが、濃黄花が存在しない原因であると推察した。
詳細遺伝子地図の作成等の基盤技術の開発に関しては、a)カーネーションの萎凋細菌病抵抗性系統85-11と罹病性品種「プリティファボーレ」のF2集団93系統について、412個のSSRマーカーが位置づけられた17の連鎖群から構成される全長1,011.3cMの連鎖地図を作成した。b)早生で花持ちの短いカーネーション「ミズキ」と晩生で花持ちの長い「ミラクルルージュ」のF1集団の中から、花持ち性が優れ、充分な交雑種子の得られた系統「1008-18」を選抜した。
カテゴリ カーネーション きく 施設園芸 抵抗性 トルコギキョウ トレニア 品種 ペチュニア

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