課題名 | 我が国農業分野における地球温暖化対策の評価手法の開発等に関する研究 |
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課題番号 | 2012020320 |
研究機関名 |
農林水産政策研究所 |
研究分担 |
林岳 |
研究期間 | 2010-2012 |
年度 | 2012 |
摘要 | (研究の概要) ①バイオマスエネルギー導入による影響の多角的評価。 ②農業分野における地球温暖化対策(排出権取引、農地土壌の炭素貯留に関する取引等)がもたらす影響評価及びそれを踏まえた政策推進方策の検討。 (成果の概要) 1)オーストラリア・カナダにおける農業分野でのカーボンオフセット制度について、我が国の国内クレジット制度との比較により、各制度の特徴を整理・分析。 2)農家の経済的行動(適地適作)を考慮した上で、気候変動が農業所得に及ぼす影響の評価手法を開発し、我が国について分析・評価。また,農産物の「品質」に焦点を当て、気象条件が農家経済に与える影響を分析。 3)農業分野の地球温暖化緩和策がもたらすコベネフィット・トレードオフに関する概念整理を行うとともに、コベネフィットに関する評価事例を国内外について整理・分析。 4)木質バイオマスのエネルギー利用を①資源の利用可能性、②(化石燃料使用時と比較した)温室効果ガス排出削減量、③(化石燃料使用時と比較した)地域経済への影響、の3側面から評価。 5)バイオエネルギーの持続可能性を評価するGBEP(国際バイオエネルギーパートナーシップ)の指標の包括的評価手法を開発するため、概念フレームワークを構築し,指標を数量化可能なスコアに集計した。指標の集計には,京都市におけるバイオディーゼル燃料(BDF)製造のGBEP指標評価結果を利用し,多基準分析(MCA)を適用した統合手法を開発。 (成果の活用) 研究の計画・実行・取りまとめの各段階において行政部局と密接な連携の下に進められており、その成果は、今後の農林水産分野の地球温暖化の適応策や国際協力、バイオマスの利用推進について検討する上で活用。 |
カテゴリ | 温暖化対策 バイオマスエネルギー |