A 地域に対応した多様な森林管理技術の開発

課題名 A 地域に対応した多様な森林管理技術の開発
課題番号 2013023155
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 田中浩
研究期間 2011-2015
年度 2013
摘要 <研究内容>
国産材の持続的生産のため、低コスト再造林システムの提案に向けて、特に多雪地域におけるコンテナ苗の有効性を明らかにする目的でコンテナ苗と普通苗の植栽後の成長特性を解析し、相違を明らかにする。また、長伐期施業林へ誘導する際の将来木選定のガイドラインを間伐手法別の成長予測とコスト評価をもとに作成する。森林の有する多面的機能の持続的発揮を確保するため、帯状伐採による森林機能の変化を評価する。また、地域主体による資源利用を通して里山林を維持管理するためのマニュアルを作成する。
<成果の概要と活用>
多雪地における低コスト再造林システムの開発のため、コンテナ苗と普通苗の比較を実証データに基づき行い、植栽後の成長が普通苗と同等かそれ以上であること、及び、植栽効率の面で優位性があることを明らかにした。この成果を、各種の講習会・シンポジウム、森林管理局と共同した現地検討会などを通じて、林業現場への普及につとめた。また、長伐期林へ誘導する際の大径材生産に有利な間伐手法を提示するために、個体ベースの成長モデルを開発し、間伐シナリオに対応したシミュレーションに基づき、将来木選定の指針策定に必要な数値情報を提示した。この成果は、国有林等の現場技術者に向けた研修教材として、広く活用した。森林の機能発揮のための森林資源情報の活用技術の開発に向けて、帯状伐採による森林機能変化の緩和効果の評価を行うとともに、地域住民主体での資源利用を通じて里山林を維持管理する手法を開発した。この成果を各種の講習会やパンフレットを通じて公表したところ、社会的反響を得、導入する自治体が現れるなど、研究成果を社会での実際の活用につなげることができた。
カテゴリ 管理技術 経営管理 コスト 低コスト

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