課題名 | E 森林への温暖化影響評価の高度化と適応及び緩和技術の開発 |
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課題番号 | 2013023159 |
研究機関名 |
森林総合研究所 |
研究分担 |
松本光朗 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2013 |
摘要 | <研究内容> 東南アジアの各試験地において得られたデータを用いて、環境傾度(温度や撹乱履歴など)の違いによる炭素動態の特性を解明する。さらに森林動態および炭素蓄積に関するデータを公開する。森林群落レベルでのオゾン吸収量推定値とフラックス測定によるCO2 吸収量との関係から森林群落レベルのオゾン影響を解明する。ブラジル中央アマゾンを対象として、1,000プロットを超す森林インベントリ調査と広域 衛星データのスケールアップによる森林炭素蓄積量の広域評価手法を開発する。また、高分解能衛星や衛星レーザーなどの衛星技術を用いて、立地環境・発達段階の異なるマングローブ林における炭素蓄積の高精度把握手法を開発する。 <成果の概要と活用> 東南アジアの長期観測試験地において得られたデータを用いて環境傾度の違いによる森林の炭素蓄積特性を解明してデータを公開して成果を発信した。また、オゾン吸収量推定値とフラックス測定によるCO2 吸収量との関係から森林群落レベルのオゾン影響を解明したのに加え、これまで測定困難であった降雨時及び樹冠の一部が落葉している時期のオゾン吸収量推定手法を開発した。ブラジル・アマゾンにおいて、約1200個のプロットで毎木調査を行い、高頻度観測衛星データ(MODIS)の雲なし時系列データセットを作成し、地形条件も加味してブ ラジル・アマゾン全域での森林炭素蓄積量の分布マップを作成した。またマングローブ林の樹冠サイズおよび林冠高を高分解能衛星データと衛星LiDARデータとの関係により推定し、マングローブ林の炭素蓄積過程の広域推定手法を開発した。これらの得られた成果は、気候変 動枠組条約COP19において我が国のプレゼンスを高めることに貢献した。 |
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