暖地における周年放牧を活用した高付加価値牛肉生産・評価技術の開発

課題名 暖地における周年放牧を活用した高付加価値牛肉生産・評価技術の開発
課題番号 2013023027
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 小林良次
研究期間 2011-2015
年度 2013
摘要 水田・耕作放棄地を活用した放牧肥育に関しては、a) 暖地における肥育牛への高栄養供給のための草地管理技術について、夏季牧草パリセードグラス「MG5」の栽培・利用において、播種量は2kg/10a以上、播種時期は4月下旬以降が適切であることを見出した。また、基肥施 用はせず追肥を行うこと、刈取り高さは10cm以上20cm程度、刈取り間隔は倒伏しない範囲で長く確保することが収量性からみて適切であることを明らかにした。また、冬季牧草イタリアンライグラスは、秋播きした場合、放牧利用しても採草利用時と同様に出穂期以降急激に再生量が少なくなるが、4倍体の晩生品種を春播きすることによって出穂させずに良好な再生を維持できることを明らかにした。b) 放牧草を周年で牛に供給できるよう、複数草地において夏季牧草と冬季牧草の切替時期をずらした管理体系を考案した。所内の実証規模での黒毛和種の放牧肥育では、平成26年2月までに目標の飼料自給率80%以上で出荷体重600kgを達成し、考案した草地管理体系が周年放牧肥育にとって適切であることを検証した。c) 放牧適性を高めるための導入個体の評価ポイントとして、第一胃の菌体タンパク合成と反芻時間があり 、第一胃の菌体タンパク合成が旺盛(尿中プリン/クレアチン比が高値)で飼料の通過速度が速い(反芻時間が短い)個体を選定すると、 育成成績の向上が期待できることを明らかにした。d) 放牧肥育で生産された牛肉の特性を活かした品質評価手法については、現行の牛枝 肉格付評価における脂肪交雑基準、脂肪色基準、肉色基準等は、周年放牧牛肉と慣行肥育牛肉とを92%の確率で判別できる評価項目であることを明らかにした。
カテゴリ イタリアンライグラス 管理技術 高付加価値 出荷調整 水田 播種 評価法 品種

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