| 課題名 | 農産物の生産段階におけるカドミウムのリスク低減技術の開発 |
|---|---|
| 課題番号 | 2013023081 |
| 研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
| 研究分担 |
三浦憲蔵 |
| 研究期間 | 2011-2015 |
| 年度 | 2013 |
| 摘要 | 野菜等の資材施用法等による実用的なカドミウム吸収抑制技術に関しては、a) コマツナのポット栽培試験の3年間の結果から、アパタイ ト系資材は可食部カドミウム濃度の低減効果が最も高く、土壌pH6.0の場合に1%となるように混合すれば、黒ボク土(Cd濃度:0.9mg/kg)で約4%、低地土(Cd濃度:2.0mg/kg)で約20%それぞれ低減することを明らかにした。今後、ホウレンソウ等についてアパタイト系資材 施用によるカドミウム吸収抑制効果を明らかにし、実用性を評価する必要がある。b) ホウレンソウのポット栽培試験により、収量が最大 となるようにアカマツ(0.6%)、スギ(0.4%)、クスノキ(0.4%)の各資材及びコーヒー粕資材(0.8%)を土壌に混合すると、いずれも可食部カドミウム濃度は無施用と比べて40~50%低減することを明らかにした。c) 褐色低地土(Cd濃度:0.91mg/kg)を用いたホウレンソウのポット栽培試験により、夏作では供試した2品種とも収穫前2週間の地温が低いほどカドミウム濃度が低下し、冬作では2週間の寒締 めによるカドミウム濃度の低下は地上部より地下部で大きいことを明らかにした。d) 黒ボク土(Cd濃度:0.11mg/kg)を用いたホウレンソウのポット栽培試験により、家畜ふん堆肥(4t/10a相当量)の単年施用でも、土壌中の交換態カドミウム濃度の低下により可食部カドミウム濃度が25~40%低減することを明らかにした。e) エダマメの栽培枠試験について客土が厚いほどカドミウム濃度が低くなる傾向が見ら れたものの、直播栽培と比べて移植栽培による効果は示されなかった。f) 現地圃場(Cd濃度0.33mg/kg)で冬作ホウレンソウの調査を行い、可食部カドミウム濃度は収穫時期の地温が低いと低下する傾向を見出し、別の現地圃場(Cd濃度0.39mg/kg)で冬作ホウレンソウの寒締 めとセル成型苗移植による可食部カドミウム濃度低減効果の検証を開始した。 ダイズのカドミウム濃度を低減できる技術体系に関しては、畑転換3年目の現地圃場(灰色低地土:Cd濃度1.4mg/kg)において、苦土石灰 無施用の場合には、カドミウム低吸収性の1品種及び2系統は東北の主力品種と比べて2割程度子実カドミウム濃度が低いこと、苦土石灰の 部分施用によって土壌pHを6.5程度に上げた場合には、これらの品種・系統のカドミウム濃度は主力品種より4~5割低減することを明らか にした。 |
| カテゴリ | えだまめ こまつな 直播栽培 大豆 品種 ほうれんそう |