| 課題名 | (1)農業生物遺伝資源の充実と活用の強化 |
|---|---|
| 課題番号 | 2013023123 |
| 研究機関名 |
農業生物資源研究所 |
| 研究分担 |
友岡 憲彦 奥泉 久人 江花 薫子 内藤 健 加賀 秋人 青木 孝之 佐藤 豊三 澤田 宏之 永井 利郎 一木 珠樹 竹谷 勝 小瀬川 英一 中村匡利 廣川 昌彦 福井 邦明 山本 伸一 加藤 浩 土師 岳 山ノ内 宏昭 武弓 利雄 |
| 協力分担関係 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 (独)国際農林水産業研究センター (独)種苗管理センター (独)家畜改良センター (独) 農業環境技術研究所 |
| 研究期間 | 2011-2015 |
| 年度 | 2013 |
| 摘要 | 1.植物遺伝資源、微生物遺伝資源、動物遺伝資源及びDNAバンクの各分野で、遺伝資源の探索、収集、分類、同定、特性評価、保存、増殖及び遺伝資源とその情報の提供を実施し、我が国の農業研究や育種に必要なアグリバイオ研究基盤の整備を進めた。 2.ジーンバンク保存のイネ遺伝資源を高度化するために、ゲノムワイドに分布するDNA情報として768座のSNP解析を、昨年までの解析で 数が少なかったインド在来300系統について追加実施した。これらのデータを含めSNPデータベースにデータを追加した。 3.ジーンバンク保存のダイズ遺伝資源を高度化するために、一粒由来栽培ダイズ約1,300系統、野生ダイズ約300系統を作成し、開花・成熟期関連4遺伝子、草型関連1遺伝子、シストセンチュウ抵抗性1遺伝子、種皮・臍色関連4遺伝子、根粒着生関連1遺伝子を対象にMassArrayを用いてジェノタイプ情報付与を開始した。今年度は、日本の在来品種832系統を2種類の開花関連遺伝子(E2, E3)に設計したSNP マーカーで解析した。 4.イネ以外のコアコレクション作成として、つくば圃場では増殖困難な系統を含むソルガムコアコレクションの特性評価と種子増殖をラオスとの共同研究を通じて実施した。増殖種子についてDNAマーカーによる品質調査を行った後、事業配布を開始する。 5.植物炭疽病菌、Agrobacterium属細菌の推奨菌株セットを整備するため、ジーンバンク登録株について複数遺伝子領域のDNA塩基配列解析を進めた。Agrobacterium属細菌については、16S rDNAに基づく分子系統解析、atpD, glnA, recAに基づく分子系統解析、PCR検定、接種試験による再同定の結果に基づき、保存244株の表示学名を全てRhizobium属へと更新した。植物炭疽病菌では、Colletotrichum acutatum 種複合体系統群A2、A4について、rDNA-ITS、β-tubulin-2、Actin、CHS-1、GPDH、Histone H3の分子系統解析に基づき再同定を行い、ピーマン炭疽病の新病原をC. scovillei 、セルリー萎縮炭疽病菌・パセリ炭疽病菌をC. nymphaeaeに更新、園芸作物炭疽病菌をC. godetiae, C. fioriniae, C. nympahaeae, C. chrysanthemiへ改めた。 6.微生物遺伝資源の分類同定に関するバーコードDNA塩基配列情報の網羅的整備として、糸状菌・酵母についてはrDNA ITS, Histone H3 領域を、細菌については16S rDNA等を、計3,845点について解析を行い、決定した配列をジーンバンクのデータベースに格納して順次公開 した。また、Pestalotiopsis, Fusarium属菌等の菌群について分子系統解析を行い、配布用データベースの菌種学名表示の点検・更新を行った。 7.マメ類における有用特性の評価と育種利用に向けた実験リソースの整備として、限界環境適応遺伝子解明の次世代モデル植物と考えているVigna(ササゲ)属の耐塩性に関する解析を連データ管理プログラムを改修した。また、「多数国間の制度(MLS)」のクロップリストとジーンバンクの植物番号との対応表をデータベース上に設けて、クロップリストの対象となる保存遺伝資源の点数を集計するツールを作成した。 12.ジーンバンク微生物部門ではこれまで紙面に印刷されたデータシートのやり取りで遺伝資源登録が行われていたが、新たにWeb上の オンラインにて来歴データシートへの入力を補助するプログラムを開発し、試行段階を経た後に全サブバンクを対象に本格稼動した。外部研究者の遺伝資源登録を除き、一般微生物の登録と来歴情報についてはオンラインシステムにて今後運用する。 13.諸外国との共同現地調査としては、昨年に引き続きカンボジア農業開発研究所と共同でVigna(ササゲ)属を中心としたマメ科植物 遺伝資源の共同現地調査(カンボジア東北部)を実施し、74点の遺伝資源を収集した。収集した材料は現地ジーンバンクに保存するとともに、ITPGRで定められている定型の素材移転契約(SMTA)に基づいて生物研ジーンバンクに導入した。 14.諸外国との共同研究としては、共同研究協定を締結しているインド・タミルナドゥ農業大学及び共同研究協定を延長に同意したラオス・イネ及び換金作物研究所においてソルガムコアコレクションの共同特性調査を継続した。また、イネコアコレクションを用いた共同特性調査をベトナム、カンボジアにおいて開始した。タイ・カセサート大学とはVigna属の耐塩性に関する共同研究を実施した。このほか筑 波大学を中核機関とするメキシコとのSATREPS(地球規模課題対応国際科学技術協力)共同研究を実施した。農水補助としてFAOやJATAFFと協力の元、ITPGRに関するワークショップを開催した。 |
| カテゴリ | 育種 遺伝資源 SNP解析 セルリー ソルガム 大豆 炭疽病 データ管理 データベース DNAマーカー 抵抗性 パセリ ピーマン 品種 |