| 課題名 | ④ 生物素材の高度利用技術の開発 |
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| 課題番号 | 2013023142 |
| 研究機関名 |
農業生物資源研究所 |
| 研究分担 |
亀田 恒典 後藤 洋子 富山 雅光 桑名 芳彦 高須 陽子 小島 桂 寺本 英敏 秦 珠子 |
| 研究期間 | 2011-2015 |
| 年度 | 2013 |
| 摘要 | 1. バージンセリシン(セリシンホープ由来セリシン、抽出時の分解が無い)の生産に必要な良質なセリシンホープ繭を民間ベースで供 給可能とするための特許実施許諾及び技術的支援を行った。その結果、民間企業よりバージンセリシンが配合された化粧品の試験販売が開始されるに至った。 2. ホーネットシルクの薄膜を有機溶媒不使用で安価に生産できる技術を確立した。さらに、ホーネットシルク薄膜が電子材料として優れた性質を有していることを明らかにした。こうした成果を特許出願した後、音響機器メーカーに特許実施許諾及び技術的支援することにより音響用トランスが開発され、試作販売された。 3. スズメバチ幼虫の繭糸1本の構造をX線回折及び電子線回折法によって解析した。その結果、繭中のホーネットシルクの構造は、分子 中央付近が4本のαヘリックスから成るコイルドコイル構造を形成し、分子の両末端はβシート構造を形成していることが分かった。さらに、コイルドコイル及びβシート構造形成分子が共に高度に配向していることも明らかにした。 4. カイコの繭層セリシンをコードするSer1 及びSer3遺伝子を標的とし、TALENを用いてそれぞれノックアウト系統を作製した。ノックアウト個体の繭層タンパク質の電気泳動により、対応するセリシンタンパク質が欠損あるいは著しく減少していることを確認した。セリシン含量が低減した繭の作出は、精練工程を容易にし、精練によるフィブロインの劣化を防ぐことが期待され、産業上の利用価値が高い。 5. 選択的部位への化学修飾を可能とする非天然アミノ酸含有シルクの作出研究では、選択的な化学反応が可能なアジド基含有フェニルアラニン類縁体が導入されたシルクタンパク質を組換えカイコに生産させることに成功し、さらに導入したアジド基に対して選択的に機能性官能基を修飾できることを確認した。 |
| カテゴリ | カイコ 機能性 |