被災水田における病害虫・雑草の発生状況調査

課題名 被災水田における病害虫・雑草の発生状況調査
研究機関名 宮城県古川農業試験場
研究分担 水田利用部
研究期間 完H23~25
年度 2013
摘要 <目的> 
、 雑草対策では,農地復旧において問題化する可能性のある雑草種を特定し,適切な農地管理や防除法提案のための基礎的知見を得る。また,各雑草種の耐塩性の比較や塩分存在下での除草剤効果・薬害変動の有無について検討する。さらに,瓦礫の散乱等により,ほ場内に立ち入っての散布が困難な地域もあるため,無人ヘリコプターによる非選択性除草剤の航空散布について検討する。
、<成果>
、震災当年に復旧した除塩対策後の水稲作付けほ場において問題となる雑草はなかった。しかし泥土流入により休耕したほ場では,イヌビエ・コウキヤガラ等の繁茂が認められ,復旧までの適切な雑草管理が必要とみられた。被災翌年は、被災農地の雑草繁茂は水田の復旧と休耕地の管理の徹底により解消されつつあったが,作付け水田を含めコウキヤガラはさほど減少していなかった。被災後3年目の雑草植生は水稲作の再開に伴って解消されつつあるが引き続きイヌビエ・コウキヤガラが残草し、未復旧の休耕田を中心にイヌビエとコウキヤガラの発生頻度が高い。一定の精度が確認されたリスクマップ等も活用して、休耕期間・作付け開始後も雑草管理に注意する必要がある。
、 復旧現場では無人ヘリによる除草剤防除や土中瓦礫除去機によるコウキヤガラの防除が試行されており一定の効果が認められる場合もあるが、土中塊茎を完全に除くことは難しく、復旧後の作付けにあたっても注意が必要である。
カテゴリ 病害虫 害虫 雑草 除草剤 水田 発生要因分析 防除

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