課題名 | 放射性物質の吸収量の把握[野菜] |
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研究機関名 |
福島県農業総合センター |
研究分担 |
作物園芸部 生産環境部 果樹研究所 畜産研究所 浜地域研究所 |
研究期間 | 継H23~H26 |
年度 | 2013 |
摘要 | 野菜類の放射性Csの3カ年の濃度の経年変化について調査を行った。その結果、同一ほ場で栽培した野菜類の放射性Cs濃度は年々減少し、放射性Cs濃度及びTF値は経年的に減少し、放射性Csの吸収量は小さくなる可能性が高いと考えられた。 、 畑ワサビの放射性Cs濃度は、新植することによって在圃株に比べ低くなるものの、林内のようなほ場環境では、畑ワサビ株上部へのフィルム被覆やほ場周辺の土中へ仕切り板を埋設するなどの対策によって汚染の低減が図られた。ミョウガ根茎の土壌からの放射性Csの吸収は少なく、改植を行うことで吸収量を低減させることが可能であった。 、 平成23年から25年の3年間、同一圃場で同一作物を栽培した際の放射性セシウム濃度変化を確認した。事故初年目に比較し2年目は大きく濃度が低下したものの3年目には濃度低下は緩やかになった。 、 株元かん水のように溶存態Csが土壌を経由して根から吸収される場合より、植物体に直接溶存態Csがかかる方が、コマツナのCs濃度が増加した。また、溶存態Csの濃度が高まるほど、コマツナのCs濃度が高くなった。 、 汚染腐葉土含量を含む土壌でコマツナを栽培した結果、栽培後土壌の交換性放射性Cs濃度とコマツナの放射性Cs濃度との間に強い相関が認められ、汚染腐葉土に起因する交換性放射性Csが植物体の汚染を引き起こすことが示唆された。 |
カテゴリ | 改植 こまつな みょうが わさび |