| 課題名 | 9 小区画水田における水稲省力化技術 、実証事業 、2)浅耕栽培による省力化技術の現地 、実証 |
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| 研究機関名 |
石川県農林総合研究センター農業試験場 |
| 研究分担 |
作物栽培G |
| 研究期間 | 完H25 |
| 年度 | 2013 |
| 摘要 | 目的:農業者の高齢化や担い手不足、耕作放棄地の増加による集落機能の低下が懸念される中、将来守るべき農地の保全を図るため、稲作作業の省力化を目的に、浅耕起による水稲栽培技術の実証を行う。 、成果:移植時の耕起層の深さは、慣行区の16.5cmに対し浅耕区では6.2cmと少なかった。代かき土壌と無代かき土壌の窒素無機化量を測定した結果、水稲の生育期間を通して無代かき土壌の無機態窒素生成量は少なかった。慣行区と浅耕区の稲体窒素保有量を比較すると、浅耕区では生育初期から少なく、成熟期においても穂部で少なかった。浅耕区の水稲の生育は、慣行区に比べて草丈が小さく、茎数が少なく、葉色が淡く経過した。浅耕区の収量は、慣行区に比べて穂数が少なく総籾数が減少し、精玄米重は少なくなった。浅耕区の玄米品質は、慣行区と同様に未熟粒が多いが、整粒歩合は慣行区をやや下回った。タンパク含有率は慣行区と同等であった。機械作業時間の削減は、耕起作業に係るha当たり110分の削減が可能となる(別報の簡易な基盤整備による機械作業の省力化実験の結果参照)。以上から、浅耕栽培は、浅耕起により土壌からの無機態窒素生成量が抑制され、稲体窒素保有量の減少を介して穂数が少なくなり収量の低下を招いたと考えられた。浅耕栽培は、生育過剰となりやすい高地力湿田地帯においては、過剰籾数を抑制し品質向上が期待できるが減収を伴う技術である(石川農試,2008)。乾田地帯において浅耕栽培を行うと、一般に地力が低いことから穂数が減少しやすく、また、本試験では認められなかったが登熟期の稲体栄養の凋落を招くおそれもあり、収量および品質の低下が危惧される。また、浅耕栽培の継続により作土が浅層化することで、根域の縮小、土壌窒素無機化量の長期的減少に繋がることが予想される。 |
| カテゴリ | 栽培技術 省力化 水田 水稲 |