11 水稲不耕起V溝直播における有機質 、肥料栽培の検討

課題名 11 水稲不耕起V溝直播における有機質 、肥料栽培の検討
研究機関名 石川県農林総合研究センター農業試験場
研究分担 作物栽培G
研究期間 完H24~25
年度 2013
摘要 目的:水稲の特別栽培やエコ農業等、減化学肥料栽培が求められている中で、不耕起V溝直播栽培では肥効調節型の被覆尿素肥料による基肥一発施肥体系が基本であり、有機質肥料を用いた施肥法が明らかになっていない。そこで、不耕起V溝直播において、基肥の被覆尿素肥料の一部に有機質肥料を用いた場合の、水稲の生育および収量等に及ぼす影響を検討した。
、成果:出芽期は5月19日であり、慣行区との差はみられなかった。m2当たり苗立ち本数は、全処理区で県指針の目標である100本/m2以上に達した。しかし、出芽率は、有機態窒素施用量が多いほど低い傾向であった。草丈は、全処理区で長く推移した。しかし、慣行区に比べ試験区は低く推移したため、倒伏程度は慣行区で中、試験区で少となった。茎数の推移は、慣行区と試験区に差はみられなかった。葉色は生育期間を通して、慣行区に比べ試験区で低く推移した。収量構成要素について、穂数は慣行区に比べ試験区で少なかったが、県指針の目標である385本/m2以上に達した。総籾数は慣行区に比べて試験区で少なかったが、登熟歩合は高くなった。収量は、慣行区に比べて試験区で低くなったが、いずれも540kg/10a以上と高い収量である。外観品質は全処理区で白未熟粒(特に乳白粒)が多発し、整粒歩合は50%台と低かった。以上より、不耕起V溝栽培において、LP70の一部窒素量を有機態窒素に代替する有機質肥料栽培は、可能であることが示唆された。ただし、播種量を多くし、苗立ち本数を確保することが必要である。また、本試験は6.0kgN/10aの施肥量の結果であり、施肥窒素量が多い乾田地帯ではより多くの有機質肥料を要するため、別途検討の必要がある。
カテゴリ 土づくり 肥料 直播栽培 水稲 施肥 播種

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