課題名 | 1 水稲・大豆病害虫の簡易発生予測シス 、 テムと減農薬管理技術の開発 、2)水稲病害虫の簡易発生予測システムの 、開発 、 (3) 斑点米カメムシ類の省力的防除法の 、開発 |
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研究機関名 |
石川県農林総合研究センター農業試験場 |
研究分担 |
生物資源G |
研究期間 | 完H23~25 |
年度 | 2013 |
摘要 | 目的:市街地周辺や中山間地域では無人ヘリ防除や粉剤散布が行えないため、斑点米カメムシに対する省力的な防除法の確立が求められている。ここでは、近年開発された長期持続性育苗箱施用剤(以下、持続性箱剤)と、散布が容易な本田粒剤とを組み合わせた防除体系について検討を行う。 、成果:野々市市柳町では、薬剤散布区での斑点米カメムシ類密度が無処理区と比較して低くなった。また、薬剤散布区での斑点米発生率が、無処理区の14~32%程度に抑制された。持続性箱剤に加えてエチプロール・メトミノストロビン粒剤を散布した区は斑点米発生率が0.1%を下回り、高い斑点米抑制効果が認められた。七尾市田鶴浜町では、薬剤散布区での斑点米カメムシ類密度が無処理区と比較して低くなった。また、薬剤散布区での斑点米発生率が、無処理区の11~41%程度に抑制された。持続性箱剤のみを処理した区や持続性箱剤に加えて本田粒剤を1回散布した区においても斑点米抑制効果が確認されたが、持続性箱剤に本田粒剤の2回散布を組み合わせて散布することで、斑点米率は0.1%を下回り、高い効果が認められた。能登町時長では、いずれの試験区でも斑点米率が0.1%を下回り、粒剤防除体系は粉剤による慣行防除体系と同等の防除効果が得られた。以上のことから、斑点米カメムシ類の発生の多い市街地周辺や中山間地域では、持続性箱剤のみでの防除で斑点米被害を抑えるのは困難であり、持続性箱剤に本田粒剤を1~2回散布する粒剤体系が必要であると考えられた。 |
カテゴリ | 病害虫 育苗 害虫 管理技術 水稲 大豆 中山間地域 農薬 斑点米 斑点米カメムシ 防除 薬剤 |